老若男女問わず、その世界観から絶大な人気を誇る「マギ」。
「アラビアンナイト」を中心に、差別や奴隷問題などを描き、古代文明をモチーフとした世界観で話題を呼びました。
キャラクター達も、個性豊かで魅力的なキャラクターばかりで読者を引き付けます。
中には、聞いたことがある名前のキャラクターもいるのではないでしょうか。
今回はそんなキャラクター達の、名言・名セリフを解説していきます。
マギとは
大高忍による壮大な冒険ファンタジー。
「ヤングガンガン」から「週刊少年サンデー」に移籍し、2009年から2017年まで連載されました。
秘宝が眠るとされている謎の遺跡が出現してから14年――。
一度入ったら、攻略するまでは生還できないとされています。
第7迷宮「アモン」を攻略し、大富豪になることを夢見ていたアリババ。
ですが、迷宮攻略に一歩踏み出せずにいました。
そんなある日「ジンの金属器」を探している、不思議な笛を持った少年アラジンと出会います。
肉食植物から少女を助けた際に、アラジンの力を知ったアリババは、迷宮攻略の話をアラジンに持ち掛けます。
見事迷宮攻略を果たした二人は、これからも一緒に冒険しようと約束しました。
ですが、目覚めた先は二人とも別々の場所。
また二人で再会する日を信じて、二人は別々の道へと歩き出します。
その中で生じる様々な出会いと別れ、自らの宿命と向き合いながら進んでいく物語です。
マギの名言集
アラジンの名言
「死んじゃうよ。一度、友だちの信用無くしただけで死ぬほど悲しいのに・・・」
「死んじゃうよ。一度、友だちの信用無くしただけで死ぬほど悲しいのに、こんなの何度もやったらおねえさん、悲しくて死んじゃうよ。変わったんじゃなかったの?もう嘘つかずに生きようって・・・決めたんだよね?」
アラジンがアリババと出会う少し前、商人のライラと出会います。
ライラは「初めてできた大事な友だち」のために、キャラバンを守ると強く心に決めていました。
ですが、ライラが少し前までキャラバンを狙った盗賊と知られてします。
「もう嘘つかずに生きようって決めたんだ」という言葉も届かず、友だちから「演技なら他でやってくれ。二度と我々に近づくな。」と信用を無くしてしまいます。
ライラは演技だった、友だちではなくカモだったとアラジンに話しますが、きちんとアラジンにはライラの言葉が届いていました。
アラジンというキャラクターの純粋な人柄が分かった名シーンです。
「お金でもお酒でも買えないもの、もっと僕に教えてよ!」
アリババはダンジョン攻略を夢みている少年です。
商人に「分不相応な夢を見るでない。一生ゴミクズしかない人生を送るのだから」と言われお金のために商人のご機嫌をとることを優先しました。
その直後肉食植物が現れ、子供が捕らわれてしまいます。
アリババは肉食植物に捕らわれた子供を商人が運んでいたブドウ酒を使い、救おうとします。
その行動を見たアラジンは「おにいさん、うそついたの?」と、先程のやり取りがアリババの本心ではないことを確信しました。
アリババとアラジンが友達になるきっかけになった名シーンですね。
この台詞は、お金で何もかもが買える時代と言われている今だからこそ、心に響く台詞ではないでしょうか。
「君は勇気ある人さ。」
「君は勇気ある人さ。はじめて会った日を覚えているかい?あの時きみは、おじさんに散々馬鹿にされて・・・自分の夢や名誉のために怒ることはなかったね。けれど・・・他の人の命の価値が馬鹿にされた時・・・本気で怒り、戦い、助けに身を投げ出すことを、ためらいもしなかったね。僕、あの時からね・・・僕はあの時からきみのことが、大好きになったんだ!きみがたとえどんな理由で、自分に自信をなくしてしまったとしても、大丈夫だよ。きみは卑怯者なんかじゃないよ。勇気ある人だよ。絶対に。だって、きみは僕の尊敬する・・・友だちだ」
迷宮攻略後、アリババは自分のことを「ヒキョー者」とアラジンに話します。
アラジンがいなかったら、攻略も出来ず、自分一人の力じゃどうにもならなかったと。
アラジンはそんなアリババに「君は勇気ある人さ。」とこの言葉を伝えました。
この言葉はファンの間でも名言・名シーンと言われている台詞です。
「僕だって自分のためさ。」
「僕だって自分のためさ。僕たちは、この世界に生まれて、大切な人たちができた。もう役目のためだけじゃない。この世界が好きになっちゃったんだよね。だから・・・力の限り、戦うんだ・・・誰かに願いを託された、僕の命が尽きるまで!」
レーム帝国との戦争を前に、「ボクは、君みたいには出来なかった・・・レーム帝国のためなんて言われても・・・自分のことばっかりだ・・・」と自分を悲観します。
そんなティトスの様子を見てアラジンは「自分が何者なのか」と苦しんでいた頃の自分と、重ね合わせます。
アラジンは冒険の中で様々な人と出会いと別れを繰り返し、自分の役目や運命と戦ってきました。
運命は違うにしろ、ティトスの気持ちがアラジンにはわかったのでしょう。
そんなアラジンだからこそ、この言葉はとても心に響きました。
アリババの名言
「力も何も関係ねーだろ!!」
「力も何も関係ねーだろ!!何がなんでも・・・俺は!!!前に進むって決めたじゃねーか!!」
皇帝国の人間兵器と戦い、ボロボロになりながらも戦うアリババ。
魔装をしようと必死に挑みますが、魔装には至りません。
俺には力も何もないと諦めかけたその時、アラジンの「君は勇気ある人さ。」という言葉を思い出します。
そのあと、アリババは立ち上がり魔装を成功させました。
アリババが魔装をした初めてのシーンですね。
アリババは決して強くはない人だと思います。
ですが、色んなひとたちのために、自分がなすべきことをしようとする姿は、とてもかっこいいですね!
「俺たちは・・・友達だろ!!」
カシムが黒いジンに取り込まれた際に、アラジンのソロモンの知恵で、アリババはカシムのルフと語ることになります。
カシムの今までの気持ちや思いを知ったアリババ。
その気持ちに対し、どうにかしようと必死になって考えるアリババを見て、カシムの心に変化をもたらしました。
アリババに「もっとお前と、ちゃんと話をちゃんと話をしておけばよかったな・・・なぁ・・・アリババよ・・・俺らさぁ・・・」と言葉にした後、カシムの人生をアリババは追体験することになります。
辛いことや悲しいことばかりだと知ったアリババでしたが、唯一アリババと過ごした時間だけが、カシムの心に楽しかった思い出として残っていました。
カシムが子供の頃にアリババに聞いた言葉が記憶に蘇り、「なんでまたそんなこと聞くんだよ!!!」とアリババ。
その言葉に対し、カシムは満足そうに笑ってルフに還っていきました。
このシーンは悲しい出来事になってしまいましたが、これからアリババが強くなっていくための大きな出来事になったと思います。
「関係ねーよ、バカヤロー!!!」
「関係ねーよ、バカヤロー!!!どんなわけわかんねーことだろうが、やばいことだろーが、おまえだけの事情だろーが関係ねー!おまえがそんなに悩んでいることならな!!俺も一緒に悩むし考えるぜ!!おまえが何度も俺にそうしてくれたように・・・そうだろ!!?アラジン!!!」
アラジンはソロモンの知恵で、アルマトランの歴史を見せられていました。
その時から皆を心配させたくないと、ずっと一人で悩んできました。
アリババは一人で悩んできたアラジンに対して、「一人で悩まず一緒に考えようって言ってくれたじゃねーか!俺に!」とやり切れない思いをぶつけます。
アラジンは自分が一人じゃないことを改めて知り、「ありがとう、アリババくん!」と涙を流します。
ここはアラジンとアリババの友情がとても輝いたシーンでしたね。
今までの二人の友情の強さにとても感動させられました。
モルジアナの名言
「私の大切な人からの、恩義が積もった大切な誇らしい品です!」
「これは、アラジンが語りかけ、ゴルタスが断ち切り、アリババさんがはずしてくれた、私の大切な人からの、恩義が積もった大切な誇らしい品です!」
モルジアナの眷属気を探している際に、モルジアナは奴隷の時の足枷を、眷属を宿す器として選びます。
モルジアナにとって、奴隷の頃の記憶はとても辛い時間でした。
ですが、アラジンやアリババに出会い、少しずつ心を溶かしていったのでしょう。
このシーンから、モルジアナにとって二人がどれほどの存在かがうかがえました。
「ありがとう。あなたを好きになることで、私は自分を好きになることもできました。」
聖宮の力により、アラジンとアリババ以外はルフに還りたいという気持ちにさせられてしまいました。
アリババとアラジンに残された選択は、シンドバッドと戦うか戦わないか。
アリババはモルジアナと、これから先のことを楽しみにしているように話します。
ですが「ルフに還るんですね。」とモルジアナは悲しそうに自分の気持ちを話しました。
ルフに還る前に伝えたい思いを、モルジアナはアリババに伝えたかったのでしょうね。
シンドバッドの名言
「子がいなくても、俺にはもう国民というたくさんの家族がいる。」
女遊びが好きなシンドバッド王。
そんなシンドバッド王を見て、ドラコーンが「妻を娶る気はないのか?」と尋ねました。
ヒナホホも「子供はいいぞ、お前もたくさん作れ!」と話しに乗ります。
ですが、シンドバッドは国民全員が家族だと国民の前で堂々と宣言。
そんな王様だからこそ、シンドリア王国の国民は、みんなのびのびと暮らしていけるのでしょうね。
シンドリアの王として、堂々としている姿がとてもかっこよかったです。
「俺たちの世界への招かれざる客なら・・・排除する。」
「俺たちの世界への招かれざる客なら・・・排除する。たとえどんなに崇高な『神』たる存在であってもだ!!」
マグノシュタット編の最終局面で、依り代の破壊に苦戦するアラジン達。
そんな時に、シンドバッドが七海連合と共に戦場に参上しました。
このあと全員で極大魔法をつかうのですが、その迫力は興奮させられました。
シンドバッドの強さは計り知れないですね。
練白龍の名言
「俺は・・・いつかあなたをかならずもう一度迎えに来ますから・・・」
「ありがとう・・・あなたは本当に優しい人だ・・・だからこそなおさらあなたをあきらめきれません・・・モルジアナ殿・・・俺は・・・いつか必ずもう一度あなたを迎えに来ますから・・・」
練白龍がモルジアナに告白したシーンです。
必死に思いを伝えてくれている練白龍に、モルジアナは困惑。
結果、玉砕しました。
マギは恋愛要素も少なからず含まれている作品です。
練白龍の気持ちはモルジアナには届きませんでしたが、モルジアナを好きだという思いは、読者にはしっかり伝わりました!
練紅覇の名言
「もっと図々しく、顔上げて戦わなきゃダメじゃん!!!」
「僕たちは、この国で期待されてない。このまま日陰で暮らすこともできる。でも家族を、もちろん自分を、将来もっと胸を張って生きられる場所へ、明るい、尊厳ある場所へつれて行きたいと願うなら・・・もっと図々しく、顔上げて戦わなきゃダメじゃん!!!」
煌帝国の練紅覇は、誰にも期待されていない日陰者たちを、従者として傍に置いています。
そのため周りの目はとても厳しいものでした。
従者たちが落ち込んでいたところを、練紅覇が鼓舞した台詞です。
練紅覇は変わり者と言われていますが、日陰者たちにとっては良い主人であることは間違いないですね。
マルガの名言
「やりたいことをあきらめてすごしていたら・・・」
「やりたいことをあきらめてすごしていたら・・・景色がキラキラしていなかったら、死んでいるのと同じこと。そうじゃないなら短くても、すてきなこと!そうでしょ?」
ティトスは命の期限が決まっています。
なので、自分が何を守りたいのかわからずに苦しんでいました。
マルガはティトスに5等許可区から外に出してもらった少女です。
ティトスに外に連れ出してもらっただけでなく、ティトスと一緒にいる時間がマルガにとって、とても有意義な時間だったことは間違いありません。
マルガの純粋な気持ちがティトスの心に大きく響き、行動の決断に至りました。
たとえ命が短くても、自分がやりたいことをやる。
幼くても、マルガはとても強い少女ですね。