「君に届け」は、2006年から2007年まで別冊マーガレットで連載。
2009年~2010年に第1期、2011年に第2期のアニメが放映され、その後実写映画化もされました。
とってもピュアな主人公・黒沼爽子を中心に繰り広げられる学校生活が描かれており、甘酸っぱい恋愛模様と、進路や自分自身のことに悩む高校生たちの物語です。
ピュアすぎて、もどかしくてじれったい!早く続きを読みたいと思わせるこの作品を名言・名セリフと共にご紹介します。
目次
君に届けのあらすじ
陰気な見た目のせいで怖がられ、恐れられている高校生・黒沼爽子。あだ名は小学生の頃から“貞子”。
でも、本当はとっても明るくて感動屋。座右の銘は「一日一善」。
そんな爽子がクラスメイトの男子・風早翔太と出会ったことで、誰からも声をかけられず友達もいなかった生活が一変!今まで経験しなかった学校生活を送ることになります。
爽子の周りに対する純粋な思いや行動に、クラスメイト達も徐々に打ち解け始め、クラスに溶け込み始めます。
アネゴ肌の吉田千鶴、冷静な矢野あやね、マイペースな真田龍、そしてこの漫画のキーパーソンの風早翔太。
彼らとともに、高校生ならではの悩みや恋愛を通して、友情を深めそれぞれが成長していく青春恋愛物語です!
黒沼爽子の名セリフ
「生まれてしまった もっともっと 大きな大好きの気持ちは」
クラスの席替えでみんなが爽子の周辺の席を嫌がる中、風早・ちづ・あやね・真田が周りに集まってきた。
その日の帰り道、爽子に爽やかな笑顔を残し自転車で走り去る風早の後姿を見ながら、初めて芽生えた恋心を確信する爽子の心の声です。
素直だけど、奥手で遠慮がちな爽子が自分の気持ちにやっと気づけた瞬間です。
走り去る風早に柔らかな笑顔をほころばせる爽子にほっこりするシーンです。
「くるみちゃんのライバルは・・・私なので」
風早と爽子が付き合い始め、周囲の女子たちが黒い噂を流し、自分たちを利用したたくるみを責めていた。
くるみは彼女たちにも非があったと自分の言いたいことだけ言って走り去るくるみ。
それを追いかけようとする女子を、爽子がかっこよく制する場面です。
小細工せずに体当たりで告白をした二人の友情がもう芽生えてるシーンです。
「私 風早くんの前でいつもどうしていいかわからない」
男の子と付き合うこともはじめての爽子が、風早に対してあふれる想いにどうしていいのかわからない爽子がもらした、不安がにじみ出たセリフです。
せっかく付き合えることになったのに、まだ思うように自分の気持ちが言い出せない、爽子の気持ちがもどかしいです。
「なくしたくなくて でもいつかなくなったらどうしよう」
高校2年のクリスマスパーティーで、荒井先生に自分がやりたいこと言いたいことをいったら、なくなってしまうかもしれないと打ち明ける爽子のセリフです。
大切な風早を失いたくない爽子がすごく悩んでいるのがわかります。
「・・・私風早くんにもうちゃんと甘えてるんだね」
夏休み前に進路のことで風早と喧嘩をしてしまった爽子が、なかなか会えない中、意を決して風早に自分の本音を言ったあとのセリフです。
親にさえ甘えてこなかった爽子が、風早には意見のぶつけ合いができるようになって、ずっといい関係が続いてほしいですね。
風早翔太の名セリフ
「気づいてないの?俺を動かしてるのも黒沼なんだって」
爽子が徐々にクラスメイトと打ち解けはじめ、周りが声をかけてくれることも、風早のおかげだと話す爽子に言った一言。
爽子自身が自分のイメージを変えようと努力しているのだと、気づかせてくれる優しい風早の言い回しです。
「誰がすきとか そーいうのは本人に1番最初に言いたいから」
好きな子がいるなら協力すると言ってきたあやねに言ったセリフです。
誰かに手助けされたりするのが嫌いな風早らしい一言です。
「俺、黒沼のことすきだよ」
2年生のクラス替えで同じクラスになった三浦健人(ケント)が、爽子におせっかいな恋愛アドバイスをし、泣かせてしまう。
それを見た風早が怒って騒動にヤジを飛ばし煽るギャラリーがいるところで、渾身の告白をしたシーンです。
残念ながら、爽子が思っている「すき」ではないと勘違され、ここで両想いにはなれませんでした。
せっかく告白したのに、邪魔も入りかわいそうな風早でした。
「黒沼!好きだよ!」「おなじだよ。夢みたいだ」
ついに、文化祭最終日にみんなの前で告白。
ちょっと前にも告白してたけど、爽子に勘違いされたまま迎えた文化祭で、きちんと伝えられました。
爽子と「おなじ」気持ちなんだとやっと気づいて、相思相愛を噛み締められる幸せなシーンです。
「俺と付き合って下さい!ずっと大事にするから」
文化祭の打ち上げにて、荒井先生にも後押しされ(若干邪魔されてますが)、きちんとしたお付き合いがスタートすることになりました。
「大事にしたいけど。どこまでが大事でどうしたら大事じゃないのかわからな
い」
ケントにあやねのことを相談される風早が、自分も今の爽子との関係に悩んでいることをポロっと口にしたセリフです。
「大事にできないのかもしれない。それでも絶対離したくないんだよ」
クリスマスパーティーの帰り道で初めてのキスをしたあと、二人でじっくり話し合ったときのセリフです。
どれだけ風早が爽子のことを大好きかじんわりと伝わってくるシーンです。
「ふたりだから!大丈夫!!」
爽子の進路について喧嘩をした二人だったが、お互いの進路を尊重し合い、どこの進路を選んでも二人なら大丈夫と言う風早のセリフです。
ふたりなら 離れても乗り越えられるという固い決意がにじみ出てます。
あやねの名セリフ
「あたしが男だったら良かったのにね。そしたらあんたの汚いところ全部わかってやるのに」
陰で風早が嫌がるような行動をしてきたと反省し、落ち込むくるみにあやねがかけた言葉です。
女子の恋愛における汚い部分を理解でき、女の感が鋭いあやねの優しい一言です。くるみのいい理解者なのかも。
「自分から手を伸ばしたのはちづと爽子だけな気がする」
ケントの気持ちに気づき始めたあやねは、いつも本当の自分の気持ちや相手の気持ちから目をそらしてきたと悩んでいました。
恋愛においても流されてばかりで自分が手に入れようとしたことがないあやねが、爽子にもらしたセリフです。
自分の本音をあまり話さないあやねだけど、爽子には心を開けたのかなと思うシーンです。
「ガキじゃないもん!!」
クリスマスの夜、塾の帰りに街でナンパしていた荒井先生に会ったあやね。
逆にナンパされるあやねを心配して送ってくれた先生へ言ったセリフです。
いつもクールなあやねなのに、先生の気持ちを隠しきれず、逆に子供っぽい言い方をしてしまった可愛いシーンです。
ちづの名言
「友達ってね、気づいたらもうなってんの!」
学校内にあやねとちづの黒い噂を流したのは爽子だと誤解され、ぎくしゃくしていた爽子たち。
そんなとき、噂を話す女子たちに立ち向かう爽子を助けるあやねたち。
あやねとちづと友達になりたくてがんばっていた爽子に、号泣しながら伝えるシーンです。
友達の作り方が分からなかった爽子には驚きの一言でした。
「あたしは最初から失恋するために徹をすきになったわけじゃない!!」
真田に失恋すればいいと思っていたと言われ、千鶴が真田に食ってかかったシーンです。
応援してほしかった人に否定された千鶴の悔しい思いが伝わってきます。
「あんたいつまで自分のこと下げて生きていくつもり 鈍さに慣れるな!!」
いつも人に避けられ一人でいることに慣れていた爽子。
いつまでもちづやあやね・風早を自分とは「違う」と思っている爽子に、「同じ」だと気づかせるシーンです。
どんどん勘違いをして爽子自身を惨めな気持ちにしていることに気づいてもらいたくて言った、厳しくも優しいちづならではのセリフです。
「なんですきだとか言ったんだよ。そんなこと言ったら終わるじゃん。今までの関係が終わるじゃん」
真田に告白されて、今までのような姉弟のような関係でいられなくなったことに対して、ちづが自分の本音をぶちまけたセリフです。
「大学なんていくなよ」「応援なんてできない」
千鶴が自分の誕生日にトレーニング終わりの真田を待ち続けた後、真田に向けて言った言葉です。
ずっとそばにいると思っていた真田が地元から離れることを知った時から、真田のことばかり考えていた千鶴の思いが現れています。
真田の名言
「・・・気づいたらもうずっと特別だったよ」
体育祭中、恋愛感情について真田にアドバイスを求める爽子。
そんな爽子にさらっと、「千鶴ひとすじ」と答える。いつから「とくべつ」なのか尋ねる爽子に言った一言です。
クールで表に感情を出さない真田の秘める熱い想いがかっこいいです。
「俺はようやくこうなってほっとしてる」
千鶴が想いを寄せる真田の兄・徹が結婚することになり、ショックを受ける千鶴に言ったセリフです。
女子にはきつい一言ですが、千鶴を想うからこそ、諦める理由ができたことに真田も本当にほっとしたのでしょう。正直な真田らしい言葉です。
「俺もそう思うんだ」
兄・徹に「ちーは龍のが似合う」と言われ、自信満々に答える真田のセリフです。
口数が普段少ない真田ですが、いつも発言がかっこいいです。
「千鶴がちょっとでも俺のすきな奴を気にしてんのがうれしかったんだよ」
修学旅行中、C組の女子に告白されたが「好きな子がいる」と断った真田。
それを聞いた千鶴が怒ってることを知って言った言葉です。
うすうす千鶴の気持ちにも気づいてる真田の本当にうれしそうな表情が印象的です。
「―――その時は家族になろうな」
高校最後の野球の試合に負け、港に一人でいた真田を慰める千鶴。
大学を卒業したら、二人でラーメン屋をやろうと言ったあとのセリフです。
二人が将来を誓い合うこの場面は本当に感動的です
くるみの名セリフ
「わたしみたいに可愛くて人気者は努力するしかないんだからねーーー!!」
風早が好きだから、仲の良い爽子に協力を依頼するくるみが、爽子に断られたとき、言い放つ名セリフ。
風早に何もしなくても優しくされている爽子に対するやきもちからの発言です。
くるみのプライドから、悔しくて負け惜しみ&嫌味のこもった言葉です。
「風早がすきになってくれなきゃ意味ないじゃん!!」
自分が可愛いことを自覚しているくるみだが、絶対振り向かない風早を想い続けているくるみの苦しい胸の内が吐露された一コマです。
顔が可愛いくるみでも、恋愛は顔じゃないことは理解していることが分かり、風早に振り向いてもらえない悲しい思いがセリフに出ています。
「もう二度とこんな可愛い子目の前に現れないんだからね!!」
風早に告白し、振られたくるみが言った負け惜しみのセリフです。
風早が誰を好きなのか分かっているくるみだけに相当悔しかったのですね。
くるみが吹っ切れて自分を飾ることをやめた瞬間です。
「鈍感だからでしょ!!」
爽子が風早に振られたと勘違いして、くるみと同類だと言ってきたことに対して、皮肉屋なくるみが精いっぱいの励ましの意味と、爽子に気づかせるために言ったセリフです。
「爽子ちゃんがライバルで良かった」
女子たち責められ屋上に逃げたくるみを追いかけ、付き合うことになったと報告しにきた爽子に、最後に言ったセリフです。
恋愛に卑怯な手も使う姑息なくるみだったから、自分と真逆の正攻法で風早を勝ち取った爽子でよかったと思ったのでしょう。
荒井先生の名セリフ
「「心」だ。持って当然だ!」
風早に対して下心を持ってしまうと落ち込む爽子に、荒井先生が喝!人間は誰でも下心があると、下心も“心”だと説く先生でした。
「北幌高校の王子様の生まれて一番幸せな姿撮りまーーーーーす」
修学旅行の自由行動で、風早と爽子が二人で顔はめパネルで写真を撮るとき叫んだ一言です。
二人のことを見守るも若干冷やかしも入る荒井先生でした。
「どーせおまえの本音なんてたかが知れてんだから出してけ出してけ!」
クリスマスパーティーで自分の本音を言ったら失ってしまうかもしれないと悩む爽子にアドバイスするシーンです。
生徒の資格を見抜いている荒井先生ならではの励まし方です。
「自分の限界をものすごい手前で先に決めてるんじゃないのか?」
あやねの進路指導で、自分のレベルより下を選択した彼女に言ったセリフです。
いつもあやねの性格を見抜き、鋭い指摘を繰り出す荒井先生です。
「今の自分に何が1番大事かもっとちゃんと悩んでもいんじゃねえか?」
ケントの進路相談で言ったセリフです。
あやね中心で一緒であればなんでもいいと考えてるケントに進路をまじめに考えるよう促すシーンです。
「ちゃんと後悔しろ。次に生かせ」
ケントを傷つけてしまい、自分の進路と恋愛に悩み家を飛び出し雨に打たれるあやねに言ったセリフです。
頑張った人でも後悔するものだという、人生いろいろあった荒井先生の深い言葉です。
三浦健人の名セリフ
「オレがこーやったら笑顔!!」
2年生になった爽子たちの同じクラス「チャラ男」のケント。
女子にも人気があり、おせっかいなケントが笑顔の固い爽子にアドバイスするシーンです。
爽やかな笑顔で爽子にも笑顔の練習をさせようとする超絶おせっかいな男です。
「・・・いーんだよ!ちゃんと愛称で呼んでるから!!」
風早と爽子がうまくいって身を引いたケント。
学校祭の打ち上げで風早と話すケントが「爽子」と呼ばないのかと言った風早に返したセリフです。
ケントは「貞子ちゃん」と呼ぶことで、風早だけが「爽子」と呼べるようにしてあげたかったのですね。
「今まで誰もすきになってないならオレをすきになってよ」
クリスマスパーティーで茂木くんを殴ったケントを追いかけてきたあやねに告白したシーンです。
不器用なあやねをずっと心配して見守ってきたケントの優しい告白でした。
「オレがあやねちゃんとの時間を大事にしたいの。他にまわす余裕ないんだよね」
ケントガールズに初詣に行く途中会ったケントとあやね。
彼女たちに誘われたケントだったが、あやねとの時間を優先したいときっぱり断るシーンです。
意外ときちんとしていてけじめをつけるケントです。
「オレがちゃんとあやねちゃんをだいすきだったこと覚えてるんだよ」
あやねから別れ話を切り出され、うすうす感づいていたケント。
自分のことを本気で好きになってくれる人はいないと思っているあやねに、自信をもって
もらいたくて言った励ましの言葉です。
爽子のお父さんの名セリフ
「どっから見ても彼氏じゃないか!!」
急に黒沼家で夕飯を食べることになった風早を目の前に、緊張のあまりお父さんが言ったセリフです。
自分だけの爽子だと思っていたお父さんのショックが隠せません。とってもかわいいお父さんです。