今や漫画だけではなく、映画 “青夏 きみに恋した30日”でも知られる南波あつこの恋愛作品『青夏』。
主演が佐野勇斗・葵わかなのW主演、監督が古澤健監督で実写化されたのも話題になりました。
この『青夏』という言葉、“青春よりも、もっと青くて熱い”という意味が込められているそうです。その名の通り、熱い恋、ぜひ読んで感じちゃってください。
目次
- 1 青夏のあらすじ
- 2 青夏の「胸キュンな名言・セリフ集」
- 2.1 理緒‐りおの名言
- 2.1.1 「“彼氏”って抱き合ったり キスしたり いろいろ… すごい大事な相手なわけじゃないですか… だからこそ“運命”を待ってはいけませんかね そんなに変なことですかね?」
- 2.1.2 「今季 初セミ ゲットー♡」
- 2.1.3 「今まで ずっと 思い描いてたみたいな感覚 素敵な 運命の 夏が 始まる」
- 2.1.4 「…運命は 運命なんか あたしが 自分で作んの!!」
- 2.1.5 「本気だ 馬鹿」
- 2.1.6 「ふう 夏はまだ 終わってない!」
- 2.1.7 「あたしなんてべつに好きじゃないくせに …あたしは…好きだよ…(好きだよ 好きだ)」
- 2.1.8 「一回好きになっちゃたら もう自分じゃどうしようもないし 好きなままでいい いつか 好きじゃなくなる 時が来るまで」
- 2.1.9 「…夏休み 終わるまででいいから ちゃんとなかったことにするから… あたしと付き合ってくれませんか」
- 2.1.10 「…吟蔵、明日 あたし笑って帰るから 吟蔵も笑って見送ってね あたしの今年の夏 最高に楽しかったって! 絶対 泣かないから 約束だよ!」
- 2.2 吟蔵‐ぎんぞうの名言
- 2.2.1 「———サービス です」
- 2.2.2 「ひっぱるから おいで」
- 2.2.3 「無責任に適当なこと言うな そんな奴にばあちゃんまかせられるか」
- 2.2.4 「…あんたのこと ちょっと羨ましくて 八つ当たりみたいなとこもあったし… …俺は行けないから」
- 2.2.5 「…たぶん 俺とあんたは住む世界が違くて …きっと 大事なものも違くて 気持ちはすげえうれしい でも俺はここでやらなきゃいけないことがるから 今は そういうの考えられない ごめん ありがとう」
- 2.2.6 「誰かにこんなんしゃべったの初めてだから」
- 2.2.7 「——俺の分も…あんたの願いがかないますように。」
- 2.2.8 「おまえ おまえ俺こと好きなんじゃねーのかよ」
- 2.2.9 「帰したくねーな…」
- 2.2.10 「俺が あんたと 行きたいんだけど。」
- 2.2.11 「本当は 写真なんてどうでもよくて あんたと花火見たかっただけだし …つって」
- 2.2.12 「…夏休みが終わるまで でも もうなんでもいいから 俺と一緒にいよう」
- 2.2.13 「大丈夫だよ ちゃんと可愛いから」
- 2.2.14 「——好きだからだろうが!夏休み終わっても一緒いていいんなら もうとっくに……っ ……はなれなきゃなんねえのに… …そう簡単に 手ぇ出せるか……」
- 2.2.15 「……言わなきゃよかった キスしねーなんて」
- 2.2.16 「……「あっさり」?俺のこと褒めちぎったの誰だよ 機会投げつけてきて 自信植えつけてきて 「好きなもん」は「やっぱり好きだ」って 俺の運命ひっくり返したのはお前だろ」
- 2.3 万里香‐まりかの名言
- 2.4 颯太‐そうたの名言
- 2.5 菅野‐かんのの名言
- 2.6 奈緒‐なお(理緒の母)の名言
- 2.7 釀二‐ジョニー(吟蔵の父)の名言
- 2.1 理緒‐りおの名言
青夏のあらすじ
夏休みの間、弟と一緒におばあちゃんのもとで過ごすことになった高校一年生の理緒。やって来た“上湖”で、地元の高校3年生吟蔵と出会います。
ちょっとした勘違いで最初は険悪になる二人。
ただ、徐々に一緒に過ごすことが増え、その中でお互いの気持ちに変化が…。
“運命的な出会い”を信じる理緒と、“自分の夢を諦めている”吟蔵。しかも吟蔵にはなんと婚約者がいた——…
果たして、夏の40日間で彼らの運命は変わるのでしょうか。
青夏の「胸キュンな名言・セリフ集」
理緒‐りおの名言
「“彼氏”って抱き合ったり キスしたり いろいろ… すごい大事な相手なわけじゃないですか… だからこそ“運命”を待ってはいけませんかね そんなに変なことですかね?」
人生初の合コンで、理想の出会いを聞かれ正直に答えた理緒。
本人はいたって本気だったのだが、ミラクルすぎると笑われてしまう。
理緒の理想はぜひ漫画を読んでもらうとして、誰だって理想は少なからずあるはず。
それを正直に言えることが、彼女の良さを出している一幕だと思いました。
「今季 初セミ ゲットー♡」
お使いを頼まれた理緒が、再び吟蔵と出くわす場面。
山の坂道に咲いていたひまわりを撮っていた吟蔵の目の前で、いきなりセミを手づかみしてみせる理緒。
彼は驚いてカメラを手から落としてましたね(笑)私も面白くて笑ってしまいました。
「今まで ずっと 思い描いてたみたいな感覚 素敵な 運命の 夏が 始まる」
会ったばかりの吟蔵に、少し運命的なものを感じた理緒の心情を描いた場面。
「あたし ここでの40日飽きない気がしてきた…」そう言った理由はきっと吟蔵との出会いがあったから。
この二人の今後の関係がとても楽しみですね。
「…運命は 運命なんか あたしが 自分で作んの!!」
吟蔵と万里香の二人を見てもやもやした理緒。
幼馴染で許嫁とか、すごく“運命的”な二人だと思いながらも、このセリフを見る限りこれからの彼女の前向きさに期待してしまいますね。
「本気だ 馬鹿」
告白したのに対し「冗談だろ?」と吟蔵に言われ返した理緒のセリフ。
確かに出会って一週間ぐらいですが、それでも本気だった理緒にとっては悲しい展開ですよね。
「ふう 夏はまだ 終わってない!」
吟蔵に告白の返事をされ、「人生初の青春始まったと思ったら短かったな」と、理緒の心情を表す場面。
夏はまだ終わってない、けどこの時の理緒の気持ちを考えると胸が苦しくなりました。
「あたしなんてべつに好きじゃないくせに …あたしは…好きだよ…(好きだよ 好きだ)」
吟蔵に「お前は俺のこと好きなんじゃねーのかよ」と言われ、答えた理緒のセリフ。
吟蔵の気持ちもわかりますが、理緒のことを考えると複雑な気持ちになりますね。
それでも素直に“好き”と伝える彼女が本当にカッコいいと思いました。
「一回好きになっちゃたら もう自分じゃどうしようもないし 好きなままでいい いつか 好きじゃなくなる 時が来るまで」
このセリフに共感できる人は、少なくないのではないでしょうか。
ただ、今は好きな気持ちを抱えているのに、好きじゃなくなるこの先を“待つ”という彼女の心情に、読んでいるこちらも胸が締め付けられる気持ちでした。
「…夏休み 終わるまででいいから ちゃんとなかったことにするから… あたしと付き合ってくれませんか」
「あんたと花火見たかっただけ」と言った吟蔵のセリフに続くこのシーン。
そんなこと言われたらこんな事言っちゃう理緒の気持ちもわかります。
けど、絶対なかったことになんてできないよね…と複雑な気持ちになってしまう、切なさが伝わってくる場面です。
「…吟蔵、明日 あたし笑って帰るから 吟蔵も笑って見送ってね あたしの今年の夏
最高に楽しかったって! 絶対 泣かないから 約束だよ!」
お互い想い合っているのも分かっていて、でも、離れる日はやって来る。
わかってはいても辛いはずなのに、このセリフを言ってのける彼女の強さに、凄く憧れを感じました。
見てるこっちが胸が苦しい…。ちなみにこのセリフは二度出てくるのですが、ラストに“一生忘れないから”と続いてる方を見て、正直涙が止まりませんでした。
吟蔵‐ぎんぞうの名言
「———サービス です」
理緒との出会いの場面。配達中だった吟蔵のジュースを誤って割ってしまった理緒。
割ってしまったジュース代の200円を渡たした理緒に対し、新しいジュースを渡すシーン。
サラッとこういうことをやってのける彼の人柄が、じんわりと伝わりますよね。
「ひっぱるから おいで」
虫が大丈夫と言った理緒に「魚も平気?」と川まで連れてきた吟蔵。
土手を下りた後、上るために手を貸すシーン。
いや~、同年代の会ったばかりの女の子にこれを言えちゃう彼も凄いんですけど、される側はちょっとドキッとしちゃいますよね。理緒の表情、にご注目です。
「無責任に適当なこと言うな そんな奴にばあちゃんまかせられるか」
ばあちゃんとは、理緒のおばあちゃんですね。
理緒のことを“ばあちゃんをほっぽってる奴”と勘違いした吟蔵。
自分のおばあちゃんではないはずなのに怒る彼は、人を大事にする人なんだろうなと優しさを感じるシーンです。
「…あんたのこと ちょっと羨ましくて 八つ当たりみたいなとこもあったし… …俺は行けないから」
飛び出していった理緒を迎えに行くシーン。
山で迷子になっていた理緒をおんぶし、勘違いしていたことを謝る吟蔵。
このセリフに「なんで?」と問いかけたくなりますが、それはこの後の展開で判明します。
「…たぶん 俺とあんたは住む世界が違くて …きっと 大事なものも違くて 気持ちはすげえうれしい でも俺はここでやらなきゃいけないことがるから 今は そういうの考えられない ごめん ありがとう」
“約束”通りセミ獲りに理緒を連れてきた吟蔵。
自分の家のことを考えているからこそ“世界が違う”と言う彼が、高校生ながらに凄いなと思いつつ、若さを感じるのはきっと私だけではないはず…。
告白を断っているはずなのに、誠実さと優しさが伝わってきてキュンとさせられました。
「誰かにこんなんしゃべったの初めてだから」
皆で雨宿りしてる中、吟蔵が理緒に自分が作ることが好きだと話始める。
今まで誰にも言えなかったであろう彼の本心が、自分にだけ聞かされたと知った理緒の気持ちがすごく伝わってくる一幕。
こんなこと言われたらドキドキしない方がおかしいですよね。
「——俺の分も…あんたの願いがかないますように。」
理緒を上湖神社の近くにある滝まで連れてきた吟蔵。
一生に一度願いが叶うという滝に、吟蔵が言ったセリフがこれ。
自分の本当の願いが叶わないと諦めている彼の気持ちと、彼なりの優しさが含まれていて切なくなるシーンでもありました。
「おまえ おまえ俺こと好きなんじゃねーのかよ」
菅野に対する対抗心でのぼせてしまった吟蔵。
そばについててくれた理緒、照れのせいか突き放すことを言ってしまう。
そして菅野のもとに行こうとする彼女を引き留めるように叫んだセリフ。
吟蔵の気持ちの変化がここでやっと目に見えてきましたね。
「帰したくねーな…」
理緒の友達が東京に帰っていくのを見送った吟蔵達。
理緒もいつか帰っていく側の人間だと実感したのか、自分の気持ちが少しずつ見え始める吟蔵のシーン。
離れることが分かってなお、自覚し始めたのかもしれませんね。
「俺が あんたと 行きたいんだけど。」
明日、花火大会があると知って興味を見せた理緒に「行きてえ?」と声をかけた吟蔵。
そのあとに続くセリフです。急にストレートに感情をぶつけられて「え?」となる理緒のドキドキをよそに、この後「また写真撮りたいし」と言った彼。
本心もありつつ、上手く隠しているようで歯がゆい感じがなんとも甘酸っぱさを出している一幕。
「本当は 写真なんてどうでもよくて あんたと花火見たかっただけだし …つって」
二人で来た花火大会で、「写真撮らなくていいの?」と理緒に言われた吟蔵が返したセリフ。
うわ、ここでそんな事言うんだ…ときめくじゃないか!と心の中でついつい叫んじゃいました(笑)
このシーンの前に見せる、吟蔵の表情にもぜひご注目です。
「…夏休みが終わるまで でも もうなんでもいいから 俺と一緒にいよう」
このシーンを見てやっとここまで!と思った読者の方々、私もです(笑)
このじわじわ思いを通わせて「好き」というワードを出してこない吟蔵にどれだけキュンとさせられたことか…。
この後「一緒にいるってどういう…」と言った理緒に対し「これ以上言わせんなよ」と言った吟蔵のしぐさにもご注目です。
「大丈夫だよ ちゃんと可愛いから」
青のりついた写メを撮られたと思いぎゃんぎゃん叫ぶ理緒。
嘘だってばらした時の吟蔵のセリフなんですが、彼みたいな男の子がこういう言葉吐くと心臓に悪いのはなんででしょうかね…。
「——好きだからだろうが!夏休み終わっても一緒いていいんなら もうとっくに……っ
……はなれなきゃなんねえのに… …そう簡単に 手ぇ出せるか……」
なかなか手を出してこない吟蔵に、自分からキスした理緒。
「私のことあんまり好きじゃないのかも知れないけど、私は好きだからね」と言った彼女に返したセリフ。
…納得、ですよね。ちなみにキスしたのはほっぺというオチ。
「……言わなきゃよかった キスしねーなんて」
海で夕陽を見ながら理緒に向かって言ったセリフ。
こんな事言われてときめかない女子がいるんでしょうか…。
吟蔵だからっていうのもありますけどね(笑)
「……「あっさり」?俺のこと褒めちぎったの誰だよ 機会投げつけてきて 自信植えつけてきて 「好きなもん」は「やっぱり好きだ」って 俺の運命ひっくり返したのはお前だろ」
奈緒への挨拶にと、東京にやってきた吟蔵。
とんとん拍子に来年東京に来ることになった事を話すと「嘘だ」と言った理緒。
理緒の気持ちもわかるんですが、確かにあなたに出会ったおかげで吟蔵の運命は変わりましたよ、と言ってあげたい。感動のクライマックスです。
万里香‐まりかの名言
「吟蔵は どっか行ったりしないよね」
金魚のえさを買いに来た吟蔵。
「出店でとった」と言う彼の言葉に、きっと理緒と行ったんだろうっていうのは彼女ならわかったはず。
この一言とそれを言った彼女の表情を見る限り、直接言えないであろう、いろんな感情が混ざっているのが伝わってくるようです。
万里香の気持ちも痛いほどわかってしまうという…。
颯太‐そうたの名言
「よし、終わった。」
夏休みの宿題が、です(笑)
しかも“ハムレットの全文訳”が終わったらしいです。
凄いですよね、休みの初めに宿題を終わらせる彼も、中一なのにやってる内容もすべて。
「うまくいかないことがあっても それでいいんです そのときどき自分の気持ちに正直でいられるなら それで。」
自分の夢を聞かれ答えた颯太。
彼は本当に中学生なんでしょうか…。
吟蔵が悩んでるのをわかっているかのようなセリフですよね。ただ、私の胸にもすごくジンと響きました。
菅野‐かんのの名言
「それでいいなら 俺だってジュース買ってくるし 川だって連れてくよ」
気肝試しでペアになった理緒と菅野。
吟蔵との出会いを聞かれた理緒が、「ジュースもらった」事がきっかけになったと言い、それを聞いた菅野の返しのセリフがこれ。
なんか菅野君応援したくなっちゃいました。
奈緒‐なお(理緒の母)の名言
「いいじゃないの 16の夏は一度きりよ? 今言われてもピンとこないでしょうけどね」
花火大会のために、何を着ていくか決めかねている娘に浴衣を出してあげた奈緒。
“浴衣”が気合入れすぎじゃないかと気にする理緒に返したセリフがこれ。
大人になってからこそ、言えるセリフだよなあとしみじみしちゃうのは、きっと読む側が彼らより少し大人な方たち。
後悔しない夏を送ってほしいですね、理緒には。
釀二‐ジョニー(吟蔵の父)の名言
「なんにも気づいてねえわけじゃねえけどな。」
奈緒に「吟ちゃんにこのまま酒屋に一生をささげさせるつもり?」と言われ答えたセリフ。
そりゃあ父親ですからね、わかっちゃうんじゃないでしょうか。
この作品は大人たちサイドの気持ちにも感情移入してしまいますよね。