大阪発の3ピースバンドSaucy dogは今や飛ぶ鳥を落とす勢いでロックバンドファンを魅了し続けています。
彼らの代表作「いつか」は、YouTubeでの再生回数1,000万回を達成したほどの勢いです。
私もこの曲をふと耳にした瞬間から、Saucy Dogというバンドに一気にはまり込んでしまいました。
ハイトーンボイスと情熱的なバンドサウンドに、情景を映し出すような歌詞をのせたメロディには、無意識にも引き込まれるものがあります。
結成当初から守り続けたSaucy dogというバンド名は、直訳すると「生意気な犬」。全世界で老若男女に愛されるキャラクター“スヌーピー”のような存在でありたいという想いが込められています。
一方で、メンバー3名が戌年であるという説も。早速、メンバー3人のプロフィールを見てみましょう。
目次
Saucy dogメンバープロフィール
この投稿をInstagramで見る
Saucy Dogはボーカル&ギターを担当する石原さんが大学時代である2013年に結成したバンドです。
結成当時は4人編成だったのですが、メンバーの入れ替わり等で現在は3名で活動をしています。経歴はこの後にご紹介します。
ボーカル&ギター 石原慎也
この投稿をInstagramで見る
バンド内唯一の初期メンバーでもある石原さんは、バンド内の楽曲の作詞作曲まで手掛けています。
2015年12月にメンバーが全員脱退するという事態が起こった中でも、バンドを一人で守り続けてきた、音楽への情熱はだれにも負けないキーパーソン的存在。
小学4年生~高校3年生までは吹奏楽部に所属をしているほどのクラシック好きだったのですが、高校の頃にバンドをはじめたことをきっかけに、大阪の大学にギタリストを目指して入学したという経緯もあります。
出身が島根県という、自然豊かな田舎町で生まれた石原さんが作詞する歌詞には、ところどころに地元の風情も織り込まれています。
ベース 秋澤 和貴
この投稿をInstagramで見る
2016年の4月に正式にバンドに加入した秋澤さん。加入の時のエピソードを、「専門学校のときに3年間ぐらいUKロックのローファイな感じのバンドをやってたんです。
ただなかなか難しくて、『もう音楽辞めようかな』と思っていたところに、石原から急に連絡があって『いま何してる? ちょっとお願いがあって』みたいに言われたんです」と語っています。
タイミングが運を引き合わせたような展開ですね!ご両親の影響もあり、幼い頃から洋楽に慣れ親しんで育ってきたという背景も持ち合わせていますが、中学3年生までは野球少年だったそうです。
夏の引退をきっかけに、実家のギターやベースに触れるようになり高校から本格的にバンドをはじめたとか。
特に影響を受けたのが、イギリスのロックバンドArctic Monkeysのデビューアルバム『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』です。
ドラム コーラス せとゆいか
この投稿をInstagramで見る
ドラムを演奏しながらコーラスを担当する紅一点メンバーのせとさんは、加入する前にはアパレル業界で働いていたようです。
2016年8月に加入したせとさんは、CINRANETのインタビューで、
「加入することは大きな挑戦だった」
と述べています。
男子3名のバンドに自分が加わっていいのかという不安もあった中で、
「やっぱり音楽がやりたかったんですよね。就職した方が安定した生活を送れるし、親もそれを望んでいるのは分かっていたのですが、ドラムを叩いているときは本当に楽しいし、ここまで長く真剣に打ち込んできたことが自分にはなくて。辞めたくなかったんです。」
と、幼い頃からピアノや軽音部でドラムをやっていたこともあり、心から音楽が好きなのだということが伝わります。今や、せとさんのコーラスありきのSaucy Dogと言っても過言ではありません。
Suacy Dogの経歴
この投稿をInstagramで見る
そんな脚光を浴びているSaucy Dog。
石原さんが対バンをする中で、演奏を好きな人を探していて巡り合ったという三人は、互いが互いの音楽の良さを知ったうえで現在ともにバンド活動を行っています。
バンド結成にはどのような経歴があったのでしょうか。
公式サイトよりSaucy Dogの経歴をまとめてみました。
<経歴>
2013年11月…Saucy Dog結成
2015年12月…前メンバーが脱退しボーカルのみの活動になる。
2016年4月…ベースの秋澤さんがメンバー加入。新メンバーになり自主企画で初ライブを行う
2016年8月…自主制作最後の音源 1stE.P.〝あしあと〟を会場限定で発売開始。サポートドラマーだったせとさんが正式にメンバー加入。1st E.P.リリースツアー『たどる』では全国約30ヶ所でライブを行う。
2016年12月…MASH FIGT vol.5グランプリ受賞
2016年12月…1st E.P.あしあとより〝いつか〟のMVを公開
2017年1月…『たどる』Tour ツアーファイナルを阿倍野ROCKTOWNで開催
2017年1月…MASHROOM2017出場
2017年5月…初全国流通作品1st mini Album「カントリーロード」発売
2018年1月…「カントリーロード RELEASE TOUR FINAL SERIES “もっと 〜東名阪対バンツアー〜”」を東名阪にて開催。
2018年2月・3月…「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2018」に出演。福岡・札幌・仙台・新潟・大阪・東京公演。
2018年3月…配信Single「真昼の月」をリリース。発売初日iTunesロックランキング8位にランクイン。
2018年5月…2nd mini Album発売決定。
2018年6月…初のワンマンツアー「one-one tour2018」を開催。追加公演を含む全国11箇所が即日SOLD OUT。
2018年10月…「ワンダフルツアー2018」対バン篇を開催。全国15箇所開催。
2019年4月…大阪城音楽堂・日比谷野外音楽堂にてワンマンライブ「YAON de WAOOON」を開催決定。自主公演では共に自身最大キャパでのワンマンライブ。
2019年10月…1年半ぶりのリリースとなる New Mini AL「ブルーピリオド」が発売
2019年10月…「ブルーピリオド」の発売を記念してブルーピリオド Release tour「いつだって今日がはじまりツアー」を開催が決定。
2020年5月…Saucy Dog 帰省ツアー 〜メンバーのご当地頂きます〜開催決定。2020年5月19日(火) 島根B-1、2020年5月20日(水) 高知X-pt.、2020年5月22日(金) 奈良NEVER LANDの3会場にて行われる。
3人の故郷を周ったとされる2020年5月の「帰省ツアー 〜メンバーのご当地頂きます〜」は、3人の出身がそれぞれ異なった地方だったからこそ実現した企画です。
生まれ育った地元に、歌声と感動で感謝を還元したいという3人の想いが伝わる企画ですね。
MASHA&Rを経て分かち合えたメンバー
この投稿をInstagramで見る
「無敵感、負ける気がしなかった」。石原さんはMASH A&Rでグランプリをとった時のことをそう語っています。
当時の3人は、目指していたバンドであるMy hair is badがかなりの数のツアーを回っていたこともあり、オーディション前の3ヶ月は、ツアーで月10本くらいまわっていたそうです。
そこで「着実に良いライブが出来てきてるな」という実感がちゃんと持ててきたタイミングでオーディションのファイナルがあり、まさに絶好のタイミングで得たチャンスだったのです。
お互いを分かり合えて来たのも、このオーディションがあったタイミングで、「これから3人でやっていくぞ」と3人で再確認して、お互いを信頼できたのもこの出来事がきっかけでした。
SPICEのインタビューでは、せとさんが「何かずっと迷いつつやってたのが、グランプリをもらったことによって、ちょっと自分たちに自信を持てたというか。
周りからちゃんとした評価をもらえたことで自信に繋がって、そしたら気持ち的にも、もっと上を見られるようになった気がします。」と、まさにMASH A&RはSaucy Dogの原点であるともいえるコメントを残しています。
以前はメンバー同士でもまともな会話が全然なく、曲作りもスタジオでの練習のやり方も、一切意見が合わないときがあったという3人。
少なかった会話も次第に増え、最近ではライブの打ち上げ以外でも飲みに行くほど絆が深まってきているみたいです。
インタビュー内で石原さんも、「こうやって感覚が違うメンバーが3人いるからこそ、出てくるアイデアも増えるわけじゃないですか。
それに気づけたことで、ようやくいろんな意見を受け止められるようになってきたのだと思います。」と語っています。
お互いの音楽を認め合い、それぞれの良さを尊重し合っているSaucy Dogの音楽活動は今後ますます拍車がかかっていきそうです。
3人の絆も深まりより良いバンドになっていくことが期待できます!
Saucy Dogのおすすめの曲
いつか
私がSaucy Dogにはまったきっかけの曲でもありますが、この曲を知ってSaucy Dogを知った人も多いのではないでしょうか。
優しい語り口調の歌声に魅了されるところから始まり、サビにつれて盛り上がるギターとコーラスもどこか優しく心に浸透する曲です。
歌詞全体がまるで1つの物語を語っているかのようなラブソングです。
別れの曲でありながら、切なさとすがすがしさが交じり合っていて後味も悪くないので、何十回、何百回と聴けてしまいます。
ラブソングが多いSaucy Dogの曲の中でも、未練もあり切ない感情を持ちながらも、自分の運命を受け入れる男性の感情を垣間見られるこの曲は、特に作詞作曲の石原さんの感情が反映されているのではないかと感じました。
どこか懐かしい昔の思い出が詰まった曲なのかもしれませんね。
歌詞内に登場する、石原さんのご出身の島根県の名所にも注目です。
結
この曲を聴いていると1作の恋愛映画を通してみた後のような、甘酸っぱく温かい気持ちにさせられる曲です。
作詞作曲を手がける、石原さんの経験や過去味わった気持ちが入っているのかなと思うほど、「好き」が溢れるラブソングの歌詞ですが、小さいことでも気になってしまうような、恋心特有の様子を交えた描写になっています。
失恋とは違った痛みや不安も「結」には含まれており、純粋な好きばかりのラブソングではない点が特徴的です。
歌詞の中のリアリティ溢れる描写で空想上でも男女二人の恋模様が思い浮かばされるほど。
そこに彼らの演奏と歌声が合わさり、より魅力的なロックバラードとして仕上がっています。聞いた後は愛しいという気持ちがふとこぼれてしまう、そんな曲です。
真昼の月
2018年の3月にリリースされたこの曲は、リリース当日にiTunesロックランキング8位という記録を残しています。
「少年」と「母親」を描写して描いている歌詞につけられたタイトル「真昼の月」。
いつでも力強くそして温かく受け入れてくれるような存在の母親と月を照らし合わせたような歌詞には、心にジーンと染み渡るものがあります。
そして、ふと母親に「ありがとう」と言いたくなるような気持にさせられる曲です。
最後に…
これからも各地のフェス会場やライブでも登場してきそうなSaucy Dog。
どの曲も何回聴いてもその感動が忘れられないような魅力にあふれていて、つい何回も聴きたくなってしまいます。
普遍的な日常を描写するその曲は、これからも多くの人を虜にしてゆくことでしょう。
新曲にもますます期待ができます!そんな彼らの活動をこれからも応援してゆきたいですね。
今後のライブ活動やフェスの参加などもチェックしてみてくださいね!