「アマビコ」とは、アマビエと同じく、かつての熊本県の海上に現れた妖怪です。
予言能力を持っており、豊作や疫病についての予言を残したと伝えられています。
「アマビコ」の伝承
漢字では「海彦」「天彦」と表記される事もあります。
アマビコの姿はアマビエと大きく違い、全身毛むくじゃらであり、鳥のような顔と三本足を持つ異様な姿をしています。
また、人間を呼ぶ時は猿のような鳴き声を発していたそうです。予言能力を使い、人々に疫病の訪れと回避方法を教えたと伝えられています。
「アマビコ」の物語
アマビコは江戸後期から明治中期にかけて、その存在が新聞等でも語られていた妖怪です。
アマビコは海中から姿を現すと名を名乗り、これから起こるであろう悲劇や疫病についての予言や豊作についての予言を残したと伝えられています。また、自らの姿を絵に書き記した者は難を逃れられると告げたと言われています。
「アマビコ」の正体
悲劇を未然に防ぐために現れたアマビコの正体は、日本の危機を感じて助けに来た古い海神なのではないかと思います。
神も忘れられれば妖怪になるとも言われていますが、それでもきっと人間達を助けるために現れ、難を逃れられるようにしてくれたのだと思います。