バレーボールを舞台とした、古舘春一の漫画『ハイキュー!!』
男子高校生達の部活動を中心に描き、青春を思い出させてくれる、そんな作品です。
「週刊少年ジャンプ」ではおよそ8年間、アニメに到っては第4期に渡る6年間、長い間ファンに愛され続けてきました。
まだ読んだことが無い方も、店頭で1度は目にした事があるのではないでしょうか?
目次
- 1 ハイキュー!!のあらすじ
- 2 猫又監督
- 2.1 『不格好でも攻撃のカタチにできなくてもボールを繋いでる限りは負けないんだ』
- 2.2 『また音駒とやりたいなら公式戦だ ——全国の舞台 沢山の観客の前で 数多の感情渦巻く場所でピカッピカキラッキラのでっかい体育館で “ゴミ捨て場の決戦” 最高の勝負 やろうや』
- 2.3 『熱意には熱意が返ってくる あんたが不格好でも頑張ってれば生徒はちゃんとついてくる 頑張って』
- 2.4 『ひとつの事を徹底してやらせれば大いに力を発揮する』
- 2.5 『強さを手に入れるために求めるのは安定か それとも ——進化か』
- 2.6 『強いスパイクを打てる方が勝つんじゃあないんだ ボールを落とした方が負けるんだ これが“繋ぐ”ということだ』
- 2.7 『あの9番10番はいわば——鬼とその金棒 まずは鬼から“金棒”を奪う。』
- 2.8 『カラスだけあってさすがの雑食性 深い山の奥だろうと 歌舞伎町のど真ん中だろうと 食べられるモノは全て食べ 自分より強い者は利用し生き残る 恐らくあれは驚くべきスピードで進化してる途中だよ』
- 2.9 『全国大会で会おう』
- 2.10 『やー!これはまた!厄介な雛鳥が殻を破り始めたかな?』
- 2.11 『・・・後悔の残らない試合など知らない 少なくとも俺は それでも後悔の無い試合をしてほしいと思うし そうであるよう 力を尽くすしかないのだろうな』
- 3 孤爪研磨
- 4 黒尾鉄朗
- 5 夜久衛輔
- 6 山本猛虎
- 7 犬岡走
ハイキュー!!のあらすじ
ふと目にした春高バレーのTV中継。
少年だった日向翔陽は、そこで『小さな巨人』と呼ばれる烏野高校の選手に憧れバレーの世界に足を踏み入れます。
低身長という不利な要素を持ちながら、ずば抜けた運動神経と情熱を武器に入部した中学のバレーボール部。そこには指導者はおろか部員すら居らず、日向は上達の機会を得られないまま中学時代を過ごすことに。
そして迎えた中学最後の公式戦。
そこで日向は「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター影山飛雄と出会います。
これまでの中学3年間を否定され、大敗してしまう日向。
再び二人が出会うのは、「落ちた強豪、飛べないカラス」と言われるまで落ちてしまった烏野高校。
同じ学校に入学した彼らがどうやって全国に挑んでいくのかという、成長と青春を描いたストーリーです。
スタートが仲の悪さから始まるのも見どころのひとつ。そんな彼らの日常から生まれた名セリフ、ぜひご紹介させて頂きましょう。
猫又監督
『不格好でも攻撃のカタチにできなくてもボールを繋いでる限りは負けないんだ』
バレーボールの根本は“繋いでる”限りは負けない。
ボールを落とさない事、つまりレシーブに力を入れてる音駒のあり方は猫又監督のいうバレーをしっかり実現してますよね。
『また音駒とやりたいなら公式戦だ ——全国の舞台 沢山の観客の前で 数多の感情渦巻く場所でピカッピカキラッキラのでっかい体育館で “ゴミ捨て場の決戦” 最高の勝負 やろうや』
烏野との初練習試合で、3試合したのにも関わらずまだやろうという日向に対して言った言葉。
体力底なしか!と日向に驚きつつも、笑顔で“ゴミ捨て場の決戦”をやろうと言った監督は、自信もそれを望んでいる感じがして嬉しそうに見えますね。
『熱意には熱意が返ってくる あんたが不格好でも頑張ってれば生徒はちゃんとついてくる 頑張って』
人脈がない状態でも、何度も連絡を寄こしてきた武田に対して言った言葉。
頑張りは見てる側にも伝わる、と「頑張れ」と声をかけた猫又。武田先生が泣きそうに頭を下げる姿は、こちらも見ててジンとしました。
『ひとつの事を徹底してやらせれば大いに力を発揮する』
初の烏野との練習試合で、日向を徹底的に追いかける犬岡へのセリフ。
「頭使ったプレーは全然ダメだけどな」と言いながらも褒めるあたり、犬岡がどんな選手なのかもなんとなくわかりますよね。
『強さを手に入れるために求めるのは安定か それとも ——進化か』
東京遠征での練習試合、今までの強さに慢心して安定にはかるのか、それとも先を目指して進むのか、と烏野を見た猫又の心情を表しています。
『強いスパイクを打てる方が勝つんじゃあないんだ ボールを落とした方が負けるんだ これが“繋ぐ”ということだ』
烏野との練習試合での終盤、確かに烏野の方が攻撃力は高めなのに、繋いだ音駒が勝ち越すという場面。
このセリフの通り“ボールを落としたら負ける”バレーで、繋ぐことの大事さを体現してるのが猫又監督率いる音駒だなと実感できる場面ですね。
『あの9番10番はいわば——鬼とその金棒 まずは鬼から“金棒”を奪う。』
「天才が一人混じったところで それだけじゃ勝てやしないのさ」のあとに続くセリフ。
ひとりで勝てないならひとりにしてしまえばいい、と速攻作戦を考えつくのはさすが監督ですよね。
このあとの研磨との掛け合いを見てると、音駒の頭脳はこの二人で充分な気がします。
『カラスだけあってさすがの雑食性 深い山の奥だろうと 歌舞伎町のど真ん中だろうと 食べられるモノは全て食べ 自分より強い者は利用し生き残る 恐らくあれは驚くべきスピードで進化してる途中だよ』
二度目の東京遠征での練習試合を観た猫又。
烏野の今までと違う少しの変化に気付き、楽しそうな笑みを浮かべ言ったセリフ。今後に期待をしている表情ですね。
『全国大会で会おう』
烏野との練習試合後、烏野の選手達に対して言った言葉。
「練習次第で相当強くなれるだろう」に続くセリフで、今後に期待する監督の気持ちが表れている気がします。
ぜひ、全国で戦ってほしいと読者の方々も思ったんじゃないでしょうか。
『やー!これはまた!厄介な雛鳥が殻を破り始めたかな?』
練習試合中の月島を見て言ったセリフ。
月島のプレーを見て少しの意識の変化に気付き、楽しそうに目を細める猫又。
こういうことに気付けるのはさすが監督と言わざるを得ません。
『・・・後悔の残らない試合など知らない 少なくとも俺は それでも後悔の無い試合をしてほしいと思うし そうであるよう 力を尽くすしかないのだろうな』
合宿最終日、武田と会話する場面での一言。勝っても負けても、何かしら後悔はある。
それでも後悔の無い試合をして欲しいという猫又の気持ちは、監督たちの気持ちの代弁とも言えるのではないでしょうか。
監督のやさしさがにじみ出ていますよね。
孤爪研磨
『強いのはおれじゃなくて皆だから』
初対面で日向に「お前のチーム強い?」と聞かれ「強いと思う」と返していた研磨。
改めて試合前に言ったセリフがこれ。
考えるのは研磨の仕事、実行するのは音駒の皆、仲間が強いって言えるのも信頼あってこそですね。この後の試合でその理由がよく分かります。
『ちょっと楽しみだよね 烏野と試合』
道でばったりという、日向との初対面をすませた研磨。
練習試合の前日に音駒の選手たちに向かって言ったセリフ。
日向に少し興味が湧いたんだろうな、と研磨の表情を見ると少し嬉しそうなのが見て取れます。
『最初クリアできそうにないゲームでも繰り返すうちに慣れるんだよ』
烏野との初練習試合、日向影山の速攻を見て驚きはしたものの、すぐに作戦を立ててきた研磨。
驚いたのを顔に出さないことも、常に冷静なのも研磨の性格が出ていますね。
『じゃあ・・・期待しとく』
「勝って何か思った?」と練習試合の後に日向に聞かれ「別に」と答えた研磨。
「今度は絶対、別に以外のこと言わせてやるからな」と言った日向に対して返したセリフがこれ。
研磨も初めてこんなこと言われたのか、少し嬉しそうにしていました。
『皆でやれば早いんじゃないのかな・・・』
“先輩”と言うだけで威張っている人達を苦手とする研磨。
「一年片付け遅えよ~」という先輩に対する心の声ですね。
研磨と日向の関係が友達なのも、上下関係を嫌がる研磨の一言から始まったので、こういった考え方も良いなあと思います。
黒尾鉄朗
『——俺たちは血液だ 滞り無く流れろ 酸素を回せ “脳”が正常に働くために。』
音駒が試合前に円陣を組むシーン。
山本いわく、自分たちへの暗示みたいなものだそう。
もちろん音駒にとっての“脳”は研磨。彼を平気で言えちゃう黒尾はカッコいいですよね。
『チームワークがハマる瞬間てのは 多分お前が思ってるよりずっときもちいいぞ』
試合で全然活躍できなくて落ち込むリエーフ。
チームワークでやるバレーの良さにまだ気付けていない後輩にかけた主将らしい一言。
後に分かることになる場面にぜひご注目です。
『やっぱスゲーな 人間離れってああいう奴等のこと言うんだろうな それじゃあ——取り返すか』
初めての烏野との練習試合、音駒が少しリードを許している場面でのセリフ。
相手を凄いな、と正直にほめたたえた後のこの言葉は本当にカッコいい。
『何言ってんだ! 今から沢山練習してなア 他の奴らにできないこと 俺達が一番できるようになるんだ!今使えない攻撃技だって 今から沢山練習してれば 高校生くらいにはきっと、“俺達の立派な必殺技”のひとつになってるぜ!』
黒尾と孤爪の昔のワンシーン。
試合で見たと言う新技をやろうとする黒尾に「新しい技見るたびにやろうとすんのやめてよ」と言った研磨。
今から練習すれば、いつか自分たちの必殺技になってるかもしれないと言った黒尾の言葉通りになっているのは本当にすごいですね。
夜久衛輔
『お前は5点ミスったって10点獲ってくれりゃあいいんだよ!』
前の試合で活躍できなかったことに落ち込むリエーフにかけた言葉。
この後に「あとは相手に獲られなきゃいいハナシだ」と言う夜久さんのセリフに、惚れ惚れさせられたのは私だけじゃないはずです。
『レギュラーの座は自分の価値で奪え。』
・・・何とかっこいいセリフ。
後輩たちにこんなこと言える先輩である夜久に、心しびれる場面です。本当に男前ですよね。
『過保護上等!セッターを動かさねえのが音駒品質だ。』
過保護と言われようが自分たち音駒としてのやり方はこうだ!と言い切る夜久。
この人に過保護にされる研磨が羨ましいですよね。
山本猛虎
『俺が音駒のエースだ!』
「たとえ平凡と言われようとも」の後に続く山本のセリフ。
烏野の田中を意識したのか、止められた後に再び攻撃して決めてみせるのは、やっぱり音駒のエースと言えますよね。
『守備もろくにできない奴はエースとは呼ばない。』
守備は苦手だけど、自分がエースになると言ったリエーフに対しての言葉。
音駒にとっては攻撃が主なポジションでも守備ができなければエースとは言わない、それを身をもって表している山本のプレーは本当にカッコいいですね。
『いや 話しかける 勇気は無い』
「マネージャーさんの名前なんて言うんですか」と田中に聞いた山本。
「うちのマネージャーにちょっかいかける気か」と叫んだ田中に対して返したセリフがこれ。
山本がかわいく見えて、見てて笑ってしまいました。
犬岡走
『ナメてねーよ全然!』
日向に対し「小っこい」と驚き、ナメんなよ!と叫んだ日向に返したセリフ。
これだけ見ると犬岡の人柄が伝わりませんが、思ったことは素直に口にし、正直ハイキューの中では一番性格が良いのではないかと思います。
『やっと捕まえた!!!』
烏野との初練習試合、研磨に言われた通りに日向を徹底的に追いかけていた犬岡。
日向の速攻に追いつき止めてみせたところで、1セット獲得するというおいしい場面を担った。