「あまぶらこさぎ」とは、四国地方の愛媛県の宇和島地方に伝わる妖怪で、ナマハゲの1種であるとも言われています。
「ある物」が体にできている人が便所に入ると姿を現すとされています。
「あまぶらこさぎ」の伝承
「あまぶら」とは「低温火傷」の事を指しており、火鉢にあたってばかりで足にあまぶらができる程怠けている人が便所に入ると姿を現し、あまぶらを取り去ってくれると伝えられています。
「あまぶらこさぎ」の物語
あまぶらこさぎについての詳しい物語は伝わっていませんがナマハゲの1種とされているため、あまぶらを取り去る際に怠け癖を戒めていくのではないかと思われます。
「あまぶらこさぎ」の正体
何故あまぶらを取り去るのに便所でなければならないのか謎が残る妖怪ですが、宇和島地方では恐れられている妖怪となっています。
個人的な考察ですが、怠け癖に我慢の限界を迎えた親族が鬼の面でも被って怠け者の後をつけていき、身動きの取りづらい便所で荒療治と折檻を行ったのではないかと考えています。真っ暗な便所で急に怠け癖を激しく責められた上に荒療治となると相当筋金入りの怠け者でない限りはトラウマ物だと思います。