「伊草の袈裟坊」とは、埼玉県の川島町に伝わる有力な河童です。
袈裟を身に付けていたため袈裟坊と呼ばれています。
「伊草の袈裟坊」の伝承
河童の中でも有力者であるとされ、周辺の河川や沼に住んでいる河童達は毎年袈裟坊にお中元を送っていたと言われています。
しかし、その内容は人間の腸であるため、毎年袈裟坊に捧げられるお中元のために誰かが犠牲になっている事を意味しています。
「伊草の袈裟坊」の物語
夜遅くに「落合橋」という橋の付近を通ろうとすると背後から呼び止められ、振り向くとそこには大男が道を塞ぐように立っているそうです。他にも荷車をひいて橋を渡ろうとすると、後ろに吊り下して妨害してきたとも伝えられています。
また、曼荼羅淵の河童とは夫婦関係にあるという説もあります。
「伊草の袈裟坊」の正体
落合川に潜む河童である事が分かっていますが、基本的にイタズラ好きな性格のようです。「日本妖怪変化語彙」という書物では宮城県柴田郡に現れた河童とされています。
精をつけるために肉を食べるのでしょうが、何とかキュウリで我慢して欲しいものです。それでも足りないならマヨネーズも付けるのでそれで手を打って欲しいですね。