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宮城県の妖怪【小豆婆】伝承や物語・正体を考察!

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「小豆婆」とは、宮城県や関東地方に伝わる老婆の姿の妖怪です。

夜になると小川に現れて小豆を洗っていると言われています。

「小豆婆」の伝承

小豆婆は小さな御堂に住んでいると言われており、夜中に小川で小豆を洗うとされています。

この際、人が通りかかると化けて脅かしてきたり、捕まえて食べてしまうとも伝えられています。

「小豆婆」の物語

小豆婆にはいくつもの伝承があるため、その中から3つご紹介させていただきます。

宮城県の富谷市では、「小豆洗い」の女性版のような妖怪で「小豆洗い婆」と呼ばれています。夜ではなく、夕暮れ時の小川に現れて小豆を洗うとされており、正体は老婆に化けたキツネであると言われています。

群馬県では、高崎城の近くを流れる小川に現れると伝えられています。夜に現れ「小豆を洗おうか人を喰おうか」と歌いながら小豆を洗っており、その近くを通ってしまった人を明るい光の中に飲み込んでしまうと言われています。この妖怪を回避するためには、手の親指を握って気を鎮めると良いそうです。

山梨県の北杜市では、「小豆そぎ婆」と言われています。諏訪神社の近くに生えているアマンドウの大木の上に住んでいる妖怪です。夜、大木の近くを通る人に「小豆おあんなすって(小豆を食べていきなさい)」と声をかけて呼び止めてくるとされており、うろたえていると巨大なザルで大木の上に掬い上げられてしまうと伝えられています。

「小豆婆」の正体

妖怪としての小豆婆の正体は、キツネやイタチ、タヌキ等が化けた物と言われています。

しかし、出現した場所を調べるとしっかりと小豆の磨ぎ汁が残っていたという話もあるため、実際は老齢のために村から追い出された老婆や気が触れてしまった老婆が人目を避けて小豆を洗っている様子を過剰に怖がってしまったのではないかと思います。

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