「磯餓鬼」とは、日本各地に伝わる「憑き物」で「餓鬼憑き」の1種です。
「餓鬼」という鬼、あるいは妖怪に憑かれてしまった事で凄まじい空腹感に襲われてしまうと言われています。磯餓鬼は海で餓鬼憑きになってしまった事を指します。
「磯餓鬼」の伝承
伊豆諸島・利島の海岸に現れるとされており、漁等で海に出た人が磯餓鬼憑きにあってしまうと強烈な空腹感に襲われて身動きができなくなってしまうと伝えられています。
「磯餓鬼」の物語
詳しい物語は伝わっていませんが、この被害を避ける方法が伝えられています。
それは、海に出る際にはおにぎりでもパンでも食べ物を携帯する事です。食べ物があると、何故か磯餓鬼憑きにあう事は無いそうです。
昔はふかした芋等を携帯したようですが、それを聞いたら現代ではカ○リーメ○ト等でも良さそうな気がします。
「磯餓鬼」の正体
海で取りついてくる磯餓鬼ですが、この「餓鬼」という存在は、かつて戦で餓死した人の魂が餓鬼となったり、悪人の魂が地獄で裁かれ転じた物と言われており、種類も多いです。
そして基本的に飢えており、食べ物にありついても食べられないか決まった物しか食べられないとされています。磯餓鬼がどのタイプの餓鬼かは分かりませんが、飢えに苦しみ続けているからと言って周りの無関係な人に取りつくのは関心できない面倒な妖怪です。