週刊マーガレットで長年にわたって連載された大ヒット少女漫画の花より男子。
アニメ、映画、ドラマ化はもちろん、宝塚でミュージカル化されるなど、幅広いメディアで親しまれています。
貧困、いじめ、片思い、誰もが直面する問題と戦う登場人物たちの名言・名セリフを集めてみました。
花より男子とは
超お金持ち名門私立校に通う、一般庶民の牧野つくし。
学園は、道明寺財閥の御曹司・道明寺司、花沢物産の御曹司・花沢類、日本一の茶道の家元の次男・西門総二郎、総合商社・美作商事の長男・美作あきらのF4に支配されていた。
正義感の強い牧野つくしは、F4のリーダー道明寺司に逆らったことで、全校生徒からいじめのターゲットにされてしまう。
しかし、いじめに負けずに立ち向かうつくしに、次第に司は惹かれていく。
一方つくしは度々ピンチを救ってくれる花沢類のことが気になり始める。
物語が進むにつれどんどん落ちぶれていく牧野家。
家族を支えるために必死で働く牧野つくしと、つくしに全く相手にされていなくても一途に想い続けるわがまま冷酷非道な道明寺司、ここぞという危機に駆けつけてくれる天然美少年花沢類の学園ラブコメディ。
花より団子名言集
牧野つくしの名言
「宣戦布告よッ」
つくしは友達をかばったことで学園を仕切っているF4のリーダー道明寺司に目を付けられてしまう。
その翌日つくしのロッカーに赤札が張られていた。
赤札はF4からの宣戦布告で、その瞬間から全校生徒のいじめの標的にされたことを意味する。
しかし、つくしは赤札をF4の顔に直接貼り返した。
やられたらやり返す。
平穏無事な学園生活を手放し、F4と戦うことを決意するかっこいいセリフ。
「あたしは無印良品よ そのへんの女といっしょにしないで」
いじめに屈しない牧野つくしの事が、気になり始めた道明寺司。
つくしを家に招待し、豪華なエステやメイク、ブランドの服でつくしを着飾り、仲良くしてやってもいいと持ち掛ける。
しかし、つくしは私はお金で買える女じゃないと断った。
道明寺司はさらに牧野つくしに夢中になったきっかけのセリフ。
「美しさを金で買って何が悪いのよ あんたらだってお金で買いたいもん買うでしょーが」
牧野つくしが桜子をかばうシーン
学園のアイドルだった桜子が実は整形だったことがバレてしまい、学園生徒が手のひらを返したように桜子をバカにした。
自分を陥れた相手でも放っておけない、正義感と器の大きさが表れている。
「ごめんなさいとありがとうは魔法の言葉なの 簡単よ 仲直りするにはこれを言えばいいだけなんだから」
嫌いな人と仲直りできず、大切な取引が上手くいかないと悩んでいた中年のおじさんにアドバイスしたシーン。
この言葉がおじさんの心に届いたのはつくしの人柄があってこそ。
このことがきっかけで道明寺家の大切な取引が破談にならずにすんだ。
「周りの言葉に耳を傾けたら きっとちがう風景が見えてくるよ」
中島海はみんなから愛されているようだったが、彼女の親切が行き過ぎたために女友達を怒らせてしまう。
その現場に居合わせてしまったつくし。
海は私が間違っていたのか?彼女は自分が上手くいかない理由を私のせいにしているだけではないのかとつくしに意見を求める。
つくしも海に自分の居場所を奪われていた。
つくしは私情を入れずに冷静に海にアドバイスをした。
善意なら何でも許されるのだろうか。
誰かのためにというのはやさしさの押し売りなのか、親切とエゴの境界線を考えさせられるセリフ。
「あたしがあんたを幸せにしてあげてもいいよ!」
高校卒業後、道明寺はニューヨークへ旅立つことになっていた。
道明寺と離れたくないつくしは、自分もニューヨークへ行くかどうか迷っていた。決心の末、高校の卒業パーティーではっきりとニューヨークへ行かないと告げる。
いい男になって戻ってきたら、あたしがあんたを幸せにしてあげてもいいよ!
2度目の宣戦布告。つくしらしい強気なセリフだった。
道明寺司の名言
「好きだ 気がおかしくなるほど惚れてる 俺がほしいのはおまえだけだ」
織部順平の策略で道明寺司は牧野つくしに、はっきりと好きじゃないとつげられる。
フラれても司は、つくしにはっきりと自分の気持ちを伝えた。
ストレートかつシンプル、それが道明寺司の魅力の一つ。
「手ェ出したら俺の負けだ お前を守ったことにならね」
司に恨みを持っていた順平は、つくしを誘拐する。
司を呼び出し、つくしを助けたければ黙って殴られるようにと指示した。
その言葉を守り、司は意識を失う寸前まで殴られ入院することになった。
プライドの高い司が、つくしのために男をみせたシーン。
「俺 今日今までで一番幸せかもしんねえ」
初めてつくしからキスをしてもらった司。
あまりのうれしさに総二郎、あきらを呼び出して幸せ自慢。
司の今までの苦労が少しだけ報われた。
「俺の大事な女です」
司の誕生日パーティーを台無しにしてしまった牧野つくし。
司の母、道明寺楓は司につくしを帰すように命じる。
しかし、司は俺の大事な女ですと母に紹介した。
つくしがどんなに恥をかいても、堂々と母親に紹介できるいい男。
「心配すんだろ このバカ なんでもいいから戻って来い」
司の母は2人を別れさせるため、つくしの親友である優紀と和也の家族の仕事を奪おうとした。
つくしは友人をまきこまないために司と別れることを決意した。
その後、つくしは誰にも行き先を告げずに両親の元で漁村でお世話になっていた。
心配した司がつくしを迎えに行く。
フラれてもつくしを放っておけない、司の溺愛ぶりが見える胸キュンな名セリフ。
「脳は忘れてても おれの細胞がそういっている 俺が必要としてんのはおまえじゃねぇ」
道明寺司は牧野つくしを忘れてしまった。
心にぽっかり空いた穴を埋めていた相手が誰かわからず、いら立っていた。
海はそれを自分だと思わせたくて、言葉巧みに司をなだめた。
しかし、司は大切だと思っていた人物は海ではないと見抜いてしまった。
記憶を失くしても細胞がつくしを覚えていたのか、恐るべし野生。
花沢類の名セリフ
「負けるわけにはいかないんだよ 牧野をまきこんだ俺の責任なんだ」
花沢類は自分と牧野つくしの退学をかけて道明寺司と3on3で勝負することになった。
負けそうになった花沢類は勝つために手段を択ばなくなっていた。
無気力、無関心の花沢類が勝利に執着する珍しいシーン。
こんなふうに花沢類を動かせるのは牧野つくししかいないのだろう。
「どっかで泣いている気がして 心配で」
司を追いかけてニューヨークまで来たが、司に追い返されて泣いていたつくし。
心配して類もニューヨークまで追いかけてきてくれた。
つくしのピンチには必ず駆けつけてくれる。
「振り向けなかった たぶん今俺 あの時と同じ表情してる」
花沢類が初めて赤面しながら告白する貴重なシーン
コミック30巻は、類の攻撃のターン。
司とはまた違った類らしいキュンキュンするセリフがたくさんある。
「2ドルでこれだけしか買えなかったけど プレゼント」
大金持ちの花沢類が初めて労働して稼いだ2ドル。
つくしは記念の2ドルだから大事にするようにいう。
しかし類はその場で花を買ってつくしにプレゼントする。
胸がきゅんとするワンシーン。
「俺 牧野が好きだよ」
ずっと2人を見守っていた類が、ついに司に本音を伝えた。
大人しい類が声を荒げて司と殴り合う貴重なシーンへと発展する。
「押しつけるのが愛情とは思わない」
司に初恋の静とのことをつっこまれた時の類の回答。
自分の気持ちが一方通行の時は、相手に押し付けたりしない。
好きな相手を想いやれる花沢類らしい一言。
「高校最後に一緒に踊る女は全員一致で牧野にしようぜってことになった」
誰もが憧れるF4のパートナーに選ばれた名シーン。
道明寺司や花沢類だけでなく他のメンバーの心にも牧野つくしは強烈な印象をのこした。
藤堂静の名言
「”とびきりいい靴をはくの。いい靴をはいてるとその靴がいい所へ連れて行ってくれる”ってね」
登場回数こそ少ないが、つくしのあこがれのお嬢様、静の名言。
つくしもこれを見習って少しだけ高めの靴を履いている。
三条桜子の名言
「悪役には悪役としてやることがあるんですよ」
いつだって自分に正直に生きる桜子。
自分の行動を正当化せず、つくしのために汚れ役を引き受けるやさしさを持った女の子。
嫌な役だとわかっていても必要なことをやれる強さがうらやましい。
まとめ
家庭環境やいじめにも負けずに戦う牧野つくしや、何度フラれても、相手にされていなくても一途に想い続けることのできる司、そして好きな相手を常に思いやれる花沢類のやさしい生き方には気づかされることが多い。
明日を生きる元気がなくなった時、花より男子を読んで少しだけ勇気を分けてもらおう。