「あかはだか」とは、「百物語化絵絵巻」という絵巻物に描かれている妖怪です。
頭部がなく、代わりに胴体に顔があるとされています。
「あかはだか」の伝承
あかはだかには頭部がなく、胴体に顔があるという話以外の伝承が殆どありませんが、妖怪絵巻の1つ「百鬼夜行絵巻」には「胴面」という名前で同じ特徴を持った妖怪が描かれています。
また、海外にも同じような特徴を持つ妖怪が伝わっています。
「あかはだか」の物語
物語や伝承は殆ど伝わっておらず、長い歴史を持っているのに謎の多い妖怪です。
一説には「どの面下げて」という人を罵倒する場面でよく使われている言葉をもじり、シャレで作られた妖怪ではないかと言われています。
「あかはだか」の正体
謎多き妖怪ですが、正体というよりは「モデル」になった存在があると思います。それは中国の地理書「山海経(せんがいきょう)」に記されている「刑天」です。
あかはだかと同じような特徴があり、日本に伝わった頃はその姿を描く機会があったそうです。それがいつしか名前を変え、特徴だけが残り「あかはだか」「胴面」と呼ばれるようになったと思います。