特に女性から絶大な人気を誇るダークファンタジー系の漫画「黒執事」。
伏線が多く張られていることでも有名で、絵もとても綺麗です。
スクウェア・エニックスの代表作として、現在Gファンタジーに連載中で29巻まで刊行されています。
アニメは3期まで制作され、実写化もされました。アニメや映画をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
12歳の当主と悪魔の執事という面白い組み合わせで繰り広げられるお話には、様々な名言が登場します。
今回は名言をいくつかピックアップし、黒執事の世界観に浸っていただければと思います。
目次
黒執事のあらすじ
舞台はヴィクトリア女王最盛期のイギリス。
12歳にして当主であるシエル・ファントムハイヴと執事である悪魔セバスチャン。
その他の個性豊かなキャラクターがファントムハイヴ家襲撃の謎を解明するとともに、と女王の番犬として女王の憂いを無くすため、裏社会で暗躍するお話です。
黒執事の名言集
注)原作で主人公の本名が明示されていないので、主人公の名前はシエル・ファントムハイヴにしました。また本当のシエル・ファントムハイヴはシエルの兄というように表現しました。
セバスチャン・ミカエリス
「あくまで(悪魔で)執事ですから」
このセリフはセバスチャンの決め台詞で、黒執事には欠かせない言葉といっても過言ではないのでしょうか。
あくまでと悪魔でを掛けた言葉遊びですが、セバスチャンが言うとかっこいいですね。
ちなみに英語版ですと「I am merely a butler.(あくまで執事ですから)」と「I am a devil of a butler.(悪魔で執事ですから)」を、場面に合わせて使い分けているようです。
「ファントムハイヴの執事たるもの~できなくてどうします」
こちらもセバスチャンの決め台詞です。
常識では考えられないことを平然とやり、周りを驚かせてからこんなことを言ってしまうセバスチャン、有能すぎませんか?
「御意。ご主人様(イエス、マイロード)」
ここまでの3つのセリフはよく出てきますが、このセリフは一度言ってみたいものですね。
ラウも一度セバスチャンと一緒に言っていましたね。
シエル・ファントムハイヴ
「後悔はしていないし甘えてはいけない…誰にも」
マダム・レッドに「本当ならこんな裏社会から足を洗わせたい」と言われたときに返した言葉です。
自分で望んで今ここにいる、自分のために復讐をするという強い意志を感じました。
「だから僕は迷わない」
マダム・レッドの葬儀後、セバスチャンとの会話でシエルがマダム・レッドの死んだ理由について語っている場面での言葉です。
一瞬の迷いが命取りになる、だからどんな手段を使っても目的を果たそうとするシエルの姿に、私もセバスチャン同様ゾクッとしてしまいました。
「お前は間違っていない 自分の世界を守るために戦ったんだ、それでいいじゃないか」
自分が助かるために多くの子供を犠牲にしていたことを後悔するジョーカーに向けての言葉です。
正義なんて建前、大事なのは自分の意志を持ち行動することだと言っているようで、私も背中を強く押されました。
「いつだって世界は誰にも優しくない」
もし自分がこの国に生まれなかったら、障害を持っていなかったらこんなことにはならなかった、と泣いているジョーカーに向けた言葉です。
泣いたって変わらない、自分で動かなければならないと誘拐されたときの昔の自分の姿を重ねているようでした。
「誰のためでもない僕のために‼」
人狼の森の呪いにかかり、何もかもが恐ろしくなりセバスチャンに食べられそうになったときのセリフ。
自分の目的を再認識し自制心を取り戻したシエルの姿は、前よりも堂々としているように感じました。
「君と同じ顔をした僕が君の魂と引き換えに君が願った君になる」
兄を亡くし悪魔を召喚してしまったシエルが、これから自分がどう生きるか決心したシーン。
黒執事の原点ともいえるとても重要なシーンでした。しかし亡くしたはずの兄と再会した時の怯えたようなシエルの姿には、まだ語られていない何かが隠されているような気がします。
「シエル・ファントムハイヴ伯爵はこの僕だ!」
このセリフは何回も出てきていますが、私は特にシエルの兄に追われラウに匿ってもらったシーンでのこの言葉が一番好きです。
急に手づかみで食べ始めたシエルの姿には驚きましたが、初志貫徹する姿、困難な状況であっても逃げ出さない姿に心を打たれました。
バルド
「特別に料理長自ら腕をふるってやってんだしっかり味わえ‼」
厨房に逃げ込んだダガーとビーストを最新兵器の機関銃で迎え撃つときのセリフ。
料理をするときも爆弾を使うなど派手なことをしていましたが、兵器の腕は確かなものであることが証明されたシーンでした。
フィニアン
「決めたんだ 僕が守るって」
ノアの箱舟サーカス団の一員がファントムハイヴ家に夜襲に来たとき、フィニアンが人間離れした怪力で敵に立ち向かっているときのセリフ。
シエルに救われたから今度は自分が守る番だ、という意志を感じました。
メイリン
「屋敷の汚れは家女中(ワタシ)が払う‼」
ノアの箱舟サーカス団がファントムハイヴ家を夜襲した時に、狙撃手としての一面を初めて見せた場面での言葉です。
今まで目が悪く、メイドの仕事もままならなかったメイリンが本領を発揮し、かっこよかったですね。
スネーク
「ひとりは寂しい」
これは唯一のスネーク自身のセリフです。
突然消えたジョーカー達を心配するとともに、自分に何も言わずにどこかに行ってしまったことに孤独を感じているように感じました。
エリザベス・ミッドフォード
「シエルの前では最後まで可愛い姿でいたかったな…」
ビザール・ドールに追われ絶体絶命の時、泣きながら言っていました。
その後女の子らしさをかなぐり捨てて、二刀流でビザール・ドールを倒していく姿は覇気がありました。
「あたしだけはそっちに帰れない‼」
今までシエルと思っていた人がシエルの双子の弟であったことを知り、どうすればわからないと葛藤しているシーン。
恋人と恋人の弟の区別もできずにいた自分に対する嫌悪感も抱えているようで、とても可哀想でした。
葬儀屋(アンダーテイカー)
「極上の笑いを小生におくれ」
シエルが情報収集に訪れたときの台詞です。
なぜ笑いを求めるのか、謎の多いキャラクターです。
マダム・レッド(アンジェリーナ・ダレス)
「今度は譲らないわ!!」
切り裂きジャック事件の犯人として、シエルとセバスチャンに追われたときのセリフ。
自分の欲望に従順であろうとする姿は、人間の本性が垣間見えハッとしました。
ソーマ・アスマン・カダール
「俺はあいつの友達だからな!」
傷付くことも覚悟の上でシエルを守る存在になりたいと言ったソーマ。
純粋で優しい王子ですね。
アグニ
「ご主人様のお体こそ第一…それが執事の美学というものではないのですか⁉」
風邪を引いてしまったシエルの意思に従い出掛けようとするセバスチャンに対する言葉です。
」セバスチャンやシエルのことを大切に思うアグニの本心が表れている言葉だと思いました。
ソーマとアグニ、シエル、セバスチャンの4人のやり取りがとても面白いです。
「あなた執事(カーンサマー)は幸せでした」
ソーマとアグニが何者に襲われ、アグニが殺されてしまう直前のセリフ。
こんなに心優しいアグニが死んでしまい、ショックを感じた人も多かったのではないでしょうか。
またこの場面でソーマとアグニがドア一枚を隔てているシーンが、逆さ吊り事件でのセバスチャンとアグニのやり取りの伏線になっていて、枢先生すごいなと感動しました。
まとめ
黒執事の名言集いかがでしたか?心に響く言葉がありましたら、ぜひ漫画を読んでいただきたいです。このほかにもキャラクターは大勢おり、名言もたくさんあります。
枢やな先生は伏線を張るのがとてもお上手なので、何度も読み返すと新たな発見があるかもしれません。黒執事の一人のファンとしてこれから物語がどう動くのか、シエルの兄や葬儀屋、アグニを殺した犯人などまだまだ分からないことだらけで、とても楽しみです。