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3つの正体がある妖怪【赤坊主】伝承や物語・正体を考察!

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「赤坊主」とは、京都府、愛媛県、新潟県に伝わる妖怪です。

それぞれ伝承に違いがあり、性質も様々です。

「赤坊主」の伝承

赤坊主には主に3つの伝承があります。それぞれ内容や赤坊主の性質に違いがあります。

京都府、愛媛県に伝わる伝承によると、燃え盛る炎の中に佇むお坊様であり、吉兆であるとされています。また、夜中に海でバッタリ会ってしまっても特に人間に危害を加える事なく静かに沖へ消えていったという話もあります。

基本的には無害な妖怪のようですが、新潟県では寺で悪さを働く妖怪として伝わっています。

「赤坊主」の物語

赤坊主には3つの伝承がありますが、新潟県に伝わる赤坊主の物語をご紹介させていただきます。

新潟県の赤坊主は、林泉寺という寺で大切な釣り鐘を奪ったりと数々の悪事を働いていました。

それを知った武将・上杉謙信は、かつて自身がお世話になった寺を救うために自軍で最も勇猛とされる兵・児島弥太郎を赤坊主討伐に向かわせました。

林泉寺に1人で乗り込んだ弥太郎は激しい死闘の末に見事赤坊主を討伐し、寺の釣り鐘を取り返したと伝えられています。

「赤坊主」の正体

赤坊主の正体ですが、京都府の方はよく分かりません。守護霊や土地神が何か良い事を伝えに来たのだと思います。

愛媛県の赤坊主は、海岸で灯りを照らし、沖に消えていったという伝承から海に身を投げに来た人ではないかと推測しています。

新潟県に現れた赤坊主は、盗賊ではないかと思います。自分達の隠れ家を手に入れるために兵がいない寺を襲ったのではないでしょうか。

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