桜蘭高校は、月刊LaLaにて2002年9月から2010年11月まで掲載された「葉鳥ビスコ」の学園ラブコメディ。
テレビアニメや、川口春奈、山本裕典ら当時の人気若手俳優を配役にしたテレビドラマも好評で、男女ともに根強い人気を集めている少女漫画の一つです。
目次
桜蘭高校ホスト部のあらすじ
主人公、藤岡ハルヒは亡くなった母親と同じ弁護士を目指すため、超お金持ちの名門高校・私立桜蘭学院に通う奨学特待生。
ハルヒは実際はかなりの美少女であったが、家庭環境や本人のこだわりのなさゆえ、ガリ勉少年のような恰好で学校に通っていた。
静かに勉強できる場所を探していたハルヒは、学園理事長の息子・須王環が部長を務めるホスト部(第三音楽室)にたどり着く。
ホスト部とは暇を持て余す金持ち美麗男子6人が、同じく暇を持て余す女子生徒をうるおし、もてなす暇つぶしクラブであった。
ホスト部はハルヒには全く理解のできない世界であったが、部室にあった高額な花瓶を割ってしまったため、ハルヒを男だと勘違いしていた環に、ホスト部員になって借金返済をするよう命じられてしまう。
無関心、無頓着な藤岡ハルヒが、ホスト部の面々にひたすら愛され成長していく様を描く。
桜蘭高校ホスト部の名言・名台詞集
藤岡ハルヒの名言
「伝えもしないでわかってもらおうなんて無茶な話です。はっきりとした想いがあるのに先のばしにする必要がどこに?」
婚約者のために、彼女にふさわしい男になってから想いを伝えたい、勝手かもしれないがそれまで彼女には待っていてほしいといった珠洲島に対しての一言。
「ちゃんと「人」を見て少しずつ知っていくのも楽しいと思うよ?」
乙女ゲーの影響で人をキャラ設定の枠に当てはめてしまいがちな宝積寺れんげ。
大好きなキャラとそっくりな鳳鏡夜に自分が想定していた反応を返してもらえなかったため泣き出してしまう。
そんなれんげを慰めるためにかけた一言。
「別れはほんの少しの間 それでもきっと何度でもなつかしく思い出す」
やっと再開できたホスト部、幸せな毎日が戻ってきたがハルヒはアメリカ留学を選んだ。
たくさんの人に見送られてアメリカへ旅立つときのハルヒのモノローグ。
「それぞれにそれぞれの色があって今こうして混ざり合って思いがけない色を生み出している事もきっと褪せない記憶になる」
仲間とずっと一緒にいることも、離れることも自由。
メンバーが将来を思って自然にそれぞれの道を選び始める。旅立ちのシーン。
須王環の名言
「何事も経験」
環がハルヒに対して何度も言っていた言葉。
ハルヒが変わろうと決心するためのきっかけの言葉。
「人間は忘れやすい だが他の事は全て忘れても その日の名誉と幸福な記憶は繰り返し新たに思い出されるだろう 敗北を恐れこの場を立ち去るものは後に我が身を呪うだろう 何故ならたとえ少数でも我々は幸せな一団だから…今日という日に共に戦い汗を流した者は皆兄弟となるのだから…」
体育祭の応援合戦で環が演じたシェイクスピア、ヘンリー5世のセリフ。
ボロ負けでメンバーはやる気を失っていたが環の熱演でやる気を取り戻し紅組は接戦まで追いつくことができた。
「お互い本気でぶつかり合える親友になりたいと思ったんだ」
鳳鏡夜と須王環の体育祭対決。
その意図は普段はメリットなしでは動かない鳳鏡夜とただ純粋に勝負するためのものだった。
「強さとは一体なんなのですか?自分の心に嘘をつかなくては得られないものですか?」
次期埴之塚流の当主としてふさわしい男になるために、可愛いもの、甘いものが好きなことを隠して生きていたハニー先輩への一言。
自分に正直である事もまた強さだと説いた。
「『個性』っていうんだよそういうのは!!」
一卵性双子の常陸院光・馨。実の親でさえも自分たちを見分けることができない。
見分けて別々の個性として受け入れられたい気持ちと、見分けてほしくない気持ちと、常に矛盾する感情を抱え、悩んでいた二人に対しての一言。
二人の悩みごと肯定する環の一言に二人は救われた。
鳳鏡夜の名言
「どんな理由であれ、自分の立場を放棄する人間は嫌いでね」
親の言いなりになることを拒否し、脱走しようとした兄のお見合い相手カルメンに対しての一言。
大病院の3男に生まれ、自分の境遇ときちんと向き合っている鏡夜らしいセリフ。
「逃げ回っていれば解決するなどと思うな 本気でやりたい事があるならきっちり筋を通せ」
夢のために逃げ回る自由奔放なカルメンに対しての一言。
自由に生きることと逃げることはまた別の話、自分の立場を受け入れたうえで、夢を追うべきだと考えさせられるセリフ。
常陸院光の名言
「僕らはこれからだってずっと一緒だ だってそうでなきゃ何の為に双子に生まれたのかわからないだろう?」
自分が光の自立の邪魔になると判断した馨は、別々の世界を持つことを提案した。
そのことに対して光の出した結論。お互いに自立して二人で一緒にいればいい。自立と依存について考えさせらえる一言。
常陸院馨の名言
「僕じゃない方が光で 光じゃない方が僕 僕らはそれぞれ別個の存在 だけどとびきり強い絆で結ばれてる」
無理に別々の世界を持たなくても、お互いに影響しあって一緒にいればいいという光の提案をうけて最終的に馨の出した結論。
埴之塚光邦の名言
「自分を大切にできない人は 誰の事も守れないって 僕は思うな 自分に正直にならなきゃダメだよ」
馨は双子の兄・光もハルヒが好きなことに気づき今の関係を壊したくないと悩んでいた。
自分の感情より光を優先してしまう馨に対してハニー先輩がアドバイスした。
銛之塚崇の名言
「おまえが俺達を信じないのは勝手だが 俺は一度信じた人間を疑ったりしない それもまた俺の思う強さだ」
自分に素直になることで誰かが不幸になるかもしれない、友達が離れてしまうかもしれない。
悩んでいた環に対して友人を信じるようにアドバイスした。
「目には見えなくても繋がるべき所ではちゃんと繋がっている 兄弟というのはそれでいいんじゃないかと俺は思う」
甘いものが好きで自分に正直に生きすぎているハニー先輩を生理的に受け付けない弟の靖睦。
口では嫌っていても武道のスタイルはしっかり兄への尊敬が表れている。
そんな埴之塚兄弟を見守ってきたからこそ言えるモリ先輩の名言
「胸を張って生きていれば必ずわかってくれる人間が現れる おまえに仲間を強く思う気持ちがあるならそれは必ず誰かに伝わっている」
ヤクザの家に生まれ目つきの悪いせいで人から敬遠されてしまうカサノバ君。
孤独だと感じていても仲間思いで優しいカサノバ君を理解している人間が身近にいることに早く気づくようにモリ先輩がアドバイスした。
藤岡涼二の名言
「どこの家も親子なんて衝突してナンボよ でもそれでもやっぱり親子なの」
複雑な須王家の親子関係に悩むハルヒに対して父・涼二がアドバイス。
家庭の規模は違っても親子関係の問題は突き詰めればシンプルなものなのかもしれない。
まとめ
無頓着・無関心な主人公ハルヒと個性豊かなホスト部の面々。彼らには彼ら特有の立場があり、その立場だからこそ見えるものや言えるセリフがある。自分に無理をせず、少しずつ成長していく彼らの生き方をぜひ参考にしたい。