附田裕斗さん原作の、大人気グルメ漫画「食戟のソーマ」。
単行本第1巻は、発売2週間で20万部を突破し、2019年12月時点でコミックス累計発行部数は2000万部となりました。
また、「みんなが選んだTSUTAYAコミックス大賞2018」ではグルメ漫画部門・大賞を受賞しています。
その人気から、テレビアニメも5期まで放送され、作中の料理本も発売されました。
今回は、そんな大人気漫画「食戟のソーマ」に登場するキャラクターたちの、名言や名セリフを紹介していきたいと思います。
目次
食戟のソーマとは
料理学校を舞台に、下町の定食屋の息子・幸平創真の活躍と成長を描いた料理漫画です。
「週刊少年ジャンプ」で2012年から2019年まで掲載されました。
下町の定食屋「食事処ゆきひら」では、父・幸平城一郎と息子・幸平創真の料理対決が、日々繰り広げられていました。
中学卒業後は実家の定食屋で修業し、父を超える料理人になることを目指そうとしていた創真。
ですが、城一郎から突然の休業を告げられ、日本屈指の料理学校「遠月茶寮料理学校」への編入を提案されます。
「遠月茶寮料理学校」通称“遠月学園”―――。
そこは、卒業到達率10%以下の超絶エリート校。
その学園での様々な人や料理との出会いや発見、そして繰り広げられる「食戟」と題した料理勝負。
幸平創真や学園の生徒たちが、たくさんの苦難を乗り越え、料理人として成長していくストーリーです。
実践で可能でありながら現実では見られない料理法や、料理の味を官能的・甘美的な表現で描いているのが特徴的且つ見どころの一つですね!
食戟のソーマの名言集
幸平創真の名言
「初めて包丁を握ったのは三つの時だった。・・・」
「初めて包丁を握ったのは三つの時だった。12年間俺は調理場で生きてきたんだぜ?「不味いわよ」って言われたままで店の名に泥を塗る訳にもいかねーな。楽しみにしてなっ。アンタの口からはっきりと「美味い」って言わせてやるよ!俺の料理の限りを尽くして―」
遠月学園の編入試験の際、神の舌・薙切えりなが試験官を務めました。
えりなは創真の作る料理に対し「こんな庶民代表のような男が作った料理なんかっ・・・」と認めたくないと思いつつも、美味しいと反応してしまいます。
ですが、プライドが高いえりなは「不味いわよっ!」と創真を不合格に。
高等部1年の始業式。
編入生の所信表明で生徒に啖呵を切った創真に、中等部3年間の英才教育を受けてきた生徒たちに勝てるはずがないと言い切ります。
その言葉を受けた創真が、返した言葉がこれです。
創真からしてみれば、3年間なんて足元にも及ばないと思ったのでしょうね。
創真の自信たっぷりの様子が台詞から伝わってきます。
そして、創真とえりなの今後の展開に期待できる台詞でもありました。
「積み上げてきた自信も自負も全部吹き飛ぶような失敗をしても・・・」
「積み上げてきた自信も自負も全部吹き飛ぶような失敗をしても、もう立ち上がれないくらいの惨めな思いをしても、明日も絶対に店は開けなきゃならねー・・・!それが料理人なんだよ」
秋の選抜・準決勝で、美作昴と自身の包丁と料理人をかけた食戟をします。
美作昴は「パーフェクトトレース」を武器に様々な食戟を繰り返し、その料理人の包丁を奪ってきました。
美作昴に苦戦しつつも、見事勝利した創真。
「俺は遠月を離れる。料理はもうやらない。こんな醜態を晒して負けたんだ。誇るものはもう何も残って―――」という美作昴に対して、料理人とはどういう人間なのかを伝えた一言です。
たくさんの失敗や敗北を繰り返してきた創真だからこそ、重みが伝わってくる台詞だと思いました。
「「正解」ひとつしかしらない奴は「もっとすごいもの」にはたどり着けない気がするんだ。・・・」
「「正解」ひとつしかしらない奴は「もっとすごいもの」にはたどり着けない気がするんだ。それになによりも―――行き着く先がわかってたら楽しくないだろ。」
創真の父親が薙切えりなが尊敬する料理人、才波城一郎と知り、創真の部屋にえりなが訪ねてきます。
えりなは神の舌を持つ者として、味に絶望する日々を幼少期に送っていました。
でも、創真の父・才波城一郎の料理を食べて、初めて料理を素晴らしいと思ったと語ります。
ですが、えりなの父・薙切薊は父親の認めない料理は料理ではないと教育し、えりなの心を変えていきました。
そんなえりなから見れば、創真の作った料理は自分の知らない世界の料理。
えりなの常識は創真には通用しません。
えりなはこの創真の一言で「あぁ・・・そうだ。いま思い出した。私はそんな料理をしたかったんだ」と幼少期に感じた料理の素晴らしさを思い出します。
これはファンの中でも有名な名言として知られています。
才波城一郎、創真共にえりなの心を救った一言だったんですね。
薙切えりなの名言
「そう、まるで―――ような味だったわ!」
えりなと言えば、味を色々な例えで表すことが名言になっています。
- 「安らかな気持ちで滝行しているときジュークボックスが降ってきたような味」
- 「ニシローランドゴリラと混浴してるような味」
- 「のどかな田園を歩いてるときに五万匹のワタリガニが横切ったような味」
などなど、到底凡人には理解不能な例えばかりです。
神の舌を持つ、えりな様!!さすがの一言です!
「今から・・・ただの、ただの「薙切えりな」です!!・・・」
「ならば・・・私は・・・十傑第十席の任返上いたします。今から・・・ただの、ただの「薙切えりな」です!!だってそ、そうしなければ身も心も彼らの仲間とは言えませんから!!!」
期末試験第3次試験で、セントラルと戦った反逆者の仲間が敗れ、退学処分になってしまいます。
その退学を取り消すために創真たちは、連隊食戟を申し込みました。
連隊食戟のコーチとして創真の父・幸平城一郎らも合流し、紅白戦をすることに。
父親に対して物怖じしない創真を見て、父親に我儘を言ったことのないえりなは困惑。
それに対し、えりなの叔父・薙切仙左衛門は「親子なのだ。我儘くらい言うことも覚えなさい・・・えりな」と伝えます。
ルール決めの合流地点で、えりなの父・薙切薊は「えりな・・・君は当然こっちのチームの一員だからね?」と十傑であるえりなはセントラルの一員であると申し付けられますが、
初めて父親に自分の意見を言えた場面です。
えりなにとっては、勇気がいる行動だったと思います。
えりなが一歩前進した大事な場面でした。
田所恵の名言
「ちがうよ・・・私が・・・少なくても私が出会ってきたものは・・・ゴミなんかじゃないよっ!私の背中を押してくれたみんなの事を悪く・・・言わないで!」
秋の選抜本選で、黒木場リョウと対戦します。
恵を応援する仲間を見て「お前らがやってきた料理はゴミみたいなお遊びなんだよ―――!」と厳しい一言。
黒木場がしてきた料理は、“食うか、食われるかの戦場”そのものでした。
そんな環境の違いから、ぬくぬく料理をしてきた連中が気に食わないのです。
ですが、仲間と共に積み上げ、強くなってきた恵はこれに反論。
「・・・なんて言ってみたり」と最後はいつもの、おどおどしている恵らしさで締めますが、物怖じせずに反論した恵はとてもかっこよかったです!
一色慧の名言
「創真くんの料理の閃き・・・それをもたらすのは天性の才能でもセンスでもなく、ただただ考え抜く事・・・」
「創真くんの料理の閃き・・・それをもたらすのは天性の才能でもセンスでもなく、ただ考え抜く事、思考錯誤を続け抜く事だ。それは誰にだって出来ることだが・・・実はそうではない。彼らが創真くんを低く見ていた理由―――創真くんを認めれば努力していない自分を認めることになるからさ」
創真は秋の選抜決勝で周りの生徒たちに、葉山アキラ、黒木場リョウには勝てるはずないと思われていました。
実践の成績は申し分なし、合宿や選抜でも実力を見せつけたのにどうして誰も認めたくないのか。
それは何故か―――。
一色は創真の父親が寮に来た際に、創真には「自分の足りない部分にあっけらかんと向き合う強さ」があると幼少期の頃からの話を聞いていました。
「みんな思いたいんだよ「才能あるヤツには負けてもしょうがない」ってな」という城一郎の言葉通り、周りの生徒もそう思いながら料理してきたのでしょう。
このあと、創真への潮目が変わり、周りの生徒たちも創真を認め始めます。
創真の料理に対しての強さが、また一つ分かった場面でした。
「やれやれ・・・僕はともかく、寮の皆に対してそこまで言われるとは思わなかったな。ようし決めたよ!君のことは本気で叩き潰そうかな」
連隊食戟1st BOUTの第2カード。
一色慧vs白津樹利夫は“うなぎ”対決。
一色家は名家でありながら、一色慧は落ちこぼれであると樹利夫は悪く言い続けます。
一色は自分のことをどんなに悪く言われても、のんびりへらへらとかわしますが、極星寮の仲間のことを悪く言われた瞬間、ぴくりと反応します。
一色は極星寮の仲間のことを、家族同然にとても大切に思っています。
家族のことを悪く言われたら、誰だって怒るでしょう。
この瞬間、一色が今まで見せたことのない本気が見られます!!
一色の本気の表情はこの場面でしか見られないので、貴重なシーンです。
幸平城一郎の名言
「いいか創真、いい料理人になるコツは・・・自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような、そんな女と出会うことだぜ―――」
城一郎が、創真に入学試験の前に伝えようとした言葉です。
創真には電話を切られ、伝わりませんでしたが・・・。
これは第1巻の言葉になるのですが、これからどんな女性と出会い、創真が誰を最終的に選ぶのかわくわくしました。
そして、城一郎のもう一人の息子・才波朝陽にもこの言葉を伝えています。
城一郎がどれだけ奥さんを愛しているかが伝わりますね!
大御堂ふみ緒の名言
「時代が変わってもいつも同じものがふたつある。ひとつは学生たちの笑い声。もうひとつは、月の下には必ず星が集うということ」
ふみ緒は極星寮の寮母として何年も学生たちを見てきました。
極星寮はかつて、“黄金時代”と言われていた時期もあります。
たくさんの生徒が料理に自由に向き合い、努力を重ねてきた場所。
それが極星寮なのです。
月とは極星寮、星とは生徒たちのことだと思います。
大きな月の光に包まれて、星がきらきらと輝いている・・・。
そんな情景が浮かんだのでしょうか。
とても奥深い台詞だと思います。
薙切仙左衛門の名言
「諸君の99%は1%の玉を磨くための捨て石である」
日本屈指の料理学校“遠月学園”。
その教育方針は、競争による少数精鋭教育です。
卒業まで漕ぎ着ければ、一生料理界のスターダムとなり、将来を約束されます。
その総帥の言葉ですので、重くないはずがないでしょう。
生徒たちはこの言葉に圧倒されつつも、やる気十分!という感じでした。
ちなみに創真たちの世代は”玉の世代“と言われ、仙左衛門に期待されている世代です。
創真たちの今後も期待十分ですね!!