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怖い現象【生霊】伝承や物語・正体を考察!

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「生霊」とは、日本で広く知られている霊体、魂の事です。

生きている人から無意識的に魂が抜け出し、何かしらの行動をするとされています。

「生霊」の伝承

生霊は生きている人の魂の片割れでありながら、その人の怨みを抱えて他者を祟る怨霊という見方をされがちです。他にも生霊が憑く要因として、死に瀕した人から魂が抜け出し、親しい人に会いに行こうとしたという話もあります。

また、江戸時代では生霊は1種の病気として恐れられた事があり、「影患い」「離魂病」「影の病」と呼ばれていました。さらに平安時代では生霊が現れ歩き回る様子を「あくがる」と言っていました。この言葉は、意中の人を想うあまり心ここにあらず状態の人を指すようになり、「憧れる」の語源になったという説があります。

「生霊」の物語

四国地方・高知県の幡多郡黒潮町に伝わる物語です。

昔、あるお寺に夫婦が祈祷をお願いしに来ました。妻の様子がおかしくなるという話を聞いた和尚は、大般若経を唱えて妻の肩を打ち据えました。すると妻は倒れ、起きた時には正気に戻っていました。そして、この原因となったのは、何と隣人の生霊だった事を知るのでした。

夫婦の妻が立派な大根を収穫した帰り道に、隣人は「良い大根だ」と誉めてくれたのですが、この妻は大根を分け与えなかったため隣人の生霊が妻に取り憑いて妙な事を口走らせたり奇怪な行動を取らせていたと伝えられています。些細なキッカケではありますが、現代でも有り得そうな話です。

「生霊」の正体

生きている人から抜け出した魂が正体ですが、その人の心残りや怨みに応じて行動を変える面があります。

昔は心霊番組で生霊の話が紹介されていました。その内容は心霊現象に悩まされる男性が除霊をしてもらったところ、その霊の正体が男性の彼女であり、男性を愛するあまり呪いのようになって男性を苦しめていたという話でした。

生霊は身近であり、本当に些細なキッカケで危険な存在として憑いてくるため厄介な存在だと思います。

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