「一寸法師」とは、「御伽草子」で有名な3cm程しかない大きさの男性です。
子供のいない老夫婦が神に祈った事で授かったとされています。
「一寸法師」の伝承
一寸法師という名前は、何年経っても大きさが変わらないため、両親が名付けた名前です。
武士になるために京の都へ向かいますが、その際にお椀の舟と箸の櫂で川を下り、刀と鞘の代わりに針と麦わらを身に付けています。
「一寸法師」の物語
一寸法師は京の立派なお屋敷で働きますが、その娘が鬼に拐われた時、わざと鬼に飲まれて体内から針で刺しまくった事で鬼を退治し「打ち手の小槌」を手に入れます。
その後、娘が打ち手の小槌を使った事で182cmの身長になった一寸法師は、その娘と結ばれ幸せに暮らしたと日本昔話で語られています。
「一寸法師」の正体
小さな英雄・一寸法師ですが、日本神話に登場する「スクナヒコナ」という神ではないかと考えられています。
スクナヒコナは大国主の参謀役でもあった賢い神であり、その大きさは一寸法師と殆ど変わらないそうです。